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[MOM999]桃山学院DF井樋楓(新3年)_桃山躍進に欠かせない頭脳派CB

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.29 ミズノカップU-18IN香川予選リーグ第2戦 香川西高0-3桃山学院高 香川県営サッカー・ラグビー場]

 桃山学院の堀佳津之監督が「優秀なDFになると思う。高さ、前への強さ、そして状況判断も良くなっている」と讃える好DFだ。桃山学院の守備の柱、CB井樋楓主将(新3年)はこの日、声でチームの守備をコントロール。「プレスのかけ方は練習しているので、サイドに入った時とかCBに入った時にしっかり中を切らせてワンサイドで取り切るようにしています」と説明するように中盤や相棒のCB北本真一郎を上手く動かして危険を回避すると、PAへ潜り込もうとしてくる相手アタッカーは自らの対人の強さを活かしてねじ伏せていた。

「きょうは早い時間に点が取れたので後ろとしては楽に試合を進めることができました」と井樋。昨年は守備が安定せず結果につなげることができなかったが、課題を突き詰めて、桃山学院を守りの堅いチームに変えつつある。3点リードの後半、桃山学院はメンバー7人を入れ替えたため、守備に綻びができてもおかしくない状況だったが、最終ラインでチームをコントロールするCBは相手に決定機をつくらせなかった。

 今は大阪、そして全国タイトルを取ることが目標。そして「対人の強さ、前に強くて、チームをまとめられるような選手になりたいと思います」と将来像を語る。学校での評定平均は4.9で「教員からの評判もいい」(堀監督)という優等生だが、サッカーを極めるために勉強ではなく、サッカーでトップクラスの大学へ進学し、「サッカーの強いところでやりたいです。そこからプロに行きたい」と誓う。頭脳派のリーダーはまずはこのミズノカップでタイトルを獲得し、この大会で出た課題も修正してより強いチームをつくる。

(取材・文 吉田太郎)
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