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5戦ぶり先発の川崎F山本真希 「スルスル上がって」今季初ゴール

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[4.11 J1第7節 川崎F1-1柏 等々力]

 強引に中央をこじ開けた。川崎フロンターレは0-1の後半28分、右サイドからMF森谷賢太郎がドリブルで中に切れ込み、MF中村憲剛に縦パス。中村のスルーパスに抜け出したのがMF山本真希だ。「スルスルと上がっていったら、(中村)憲剛さんから最高のパスが来た」。右足でゴールネットを揺らす今季初ゴール。1-1の引き分けに持ち込んだ。

 FWレナト、FW小林悠、FW森島康仁、MF大島僚太ら攻撃陣に多数の故障者を抱え、この日は2トップの一角でFW安柄俊がリーグ戦初先発。5試合ぶりの先発となった山本もスタートポジションは左サイドだった。

 不慣れなポジションでのプレーに「サイドに張っていても、自分に何ができるかと言ったら何もできない。中に絞って、連動して崩せたらなと思っていたけど、それもできなかった」と反省。それでも、後半17分にMF金久保順が入ってからは本職のボランチにポジションを移し、積極的にボールに絡んで同点ゴールも奪った。

「出たらやってやろうという気持ちを常に持っているし、準備はしていた。1点取ったのはよかったけど、チームが勝てなかったので残念」。結果として勝ち切れず、「追いついてからもチャンスがあったし、もったいない試合だった」と悔やんだが、昨年7月13日の浦和戦以来となるゴールには「点を取るまで何もしていなかったし、これからも少し余裕を持ってプレーできるかな」と安堵の表情も見せた。

 15日には敵地でのACL貴州人和戦も控える。「ケガ人も出てきているし、総力戦。連戦が続くので、チーム全員で1試合1試合戦って、勝っていけるようにしたい」。Jリーグ、ACLと続く過密日程。複数のポジションでのプレーが期待される山本の果たすべき役割も大きい。

(取材・文 西山紘平)

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