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3月の月間ベストゴールは海外でも話題になった広島FW佐藤寿人のゴール

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 Jリーグは22日、3月の月間ベストゴールを発表し、サンフレッチェ広島のFW佐藤寿人が第2節の川崎フロンターレ戦で挙げたゴールが選ばれた。

 選考委員会は、技術的な観点から「相手ディフェンダーの背後をつく動きから、くさびを受けるまでの駆け引きのうまさと俊敏さは、佐藤選手のポジション取り、状況判断の良さ。また、くさびで受けたボールがトラップで浮きながらも、相手を背負った状態でコントロールしながらすぐにハーフボレーでシュートに持っていく点は彼のイメージの豊富さを表しているうえ、しっかりとそれを表現する技術の高さを評価した。ミドルレンジからの鮮やかなボレーは、ゴールをほとんど見ずに打たれており、佐藤選手の空間認知能力の高さを証明している。ストライカーらしい独創性にもあふれており、海外でもゴールシーンが話題になっているのも、うなずける」と、評価。

 また、チーム戦術的な観点からも「パスをつなぎながら、一つの縦パスで一気に攻撃のスピードを上げるサンフレッチェ広島らしい攻撃。佐藤選手のゴールは、自陣でのインターセプトから12本のパスをつないでのゴールだが、パス回しの中でディフェンダーの裏を狙う動きを入れ、相手チーム全体のラインを押し下げ、中盤にスペースを作ったところで、佐藤選手へのくさびのパスを引き出している。一連の動きはチーム全体で行われており、攻撃のイメージが共有されていることが窺える。前半終了間際に相手チームに先制され、追いかける展開で入った後半の早い時間帯でのゴールであり、チーム全体の士気を上げ、勝利へと結びつけた同点弾であった」と、称えている。

 また、ベストゴール以外で特筆すべきゴールに、鹿島アントラーズのMF野澤拓也が第5節の横浜FM戦で挙げたゴールと、広島のDF塩谷司が佐藤のゴールと同じ第2節の川崎F戦で挙げた得点を取り上げている。前者については「ディフェンダーがボールに目を奪われている瞬間の動き出しと、野沢選手の走り込むスペースへの柴崎選手の絶妙なパスにより生まれたゴール。パスの出し手と受け手、両者の質の高さと、イメージの共有によって生まれた素晴らしいゴール」と解説し、後者についても「圧巻。塩谷選手らしいインパクトのある、弾丸シュートは観る者の度肝を抜いた」と、月間MVPにも選出されたDFを高く評価している。

以下、2014シーズン月間ベストゴール

▽3月
第2節 FW佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
3月8日 対川崎F 得点時間:57分

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