beacon

W杯注目選手[バトルプレイヤー]Vol.1:MF香川真司(日本)

このエントリーをはてなブックマークに追加

 世界の頂点を目指し、「白か黒か」勝負を決する2014 FIFAワールドカップ ブラジルに向け、アディダスが開発した「バトルコレクション」は、シンプルかつ斬新な白黒のバトルグラフィックを採用。「プレデター インスティンクト」「アディゼロ f50」「ナイトロチャージ1.0」「パティーク11 コア」の4モデルの中から選手はそれぞれのプレースタイルに合わせ、最も自分に適したスパイクを着用し、ブラジルのピッチに立つ。そんな“バトルプレイヤー”から大会注目選手をピックアップ――。

 4年前の悔しさを晴らすときが来た。日本代表MF香川真司(マンチェスター・U)は2010年の南アフリカW杯で登録メンバー23人から落選しながら、サポートメンバーとして日本代表チームに帯同。スイスでの事前キャンプから南アフリカでの本大会まで、常にチームと一緒に行動し、毎日ともに練習で汗を流しながら、試合に出場する資格はなかった。

 原博実専務理事はのちに香川から「いい経験になったけど、苦しかった」と打ち明けられたという。練習で万が一にもチームメイトをケガさせるわけにはいかない。目の前に憧れの舞台がありながら、そこを踏めない葛藤。南アで味わった忸怩たる思いが、W杯後に移籍したドルトムントでの活躍、そしてマンチェスター・U移籍へとつながっていった。

 アレックス・ファーガソン元監督が退任し、デイビッド・モイーズ新体制でスタートした今シーズンは思うように出番に恵まれず、これまでのキャリアで経験したことがないほど苦しんだ。今年3月5日、国立競技場で行われたニュージーランド戦。PKを獲得すると、自らキッカーに名乗り出た。クラブ、代表合わせて2013年9月10日のガーナ戦以来、176日ぶりとなる公式戦でのゴール。得点後に見せた派手なガッツポーズが、それまでの苦悩と、どれだけゴールを欲していたかを表していた。

 その後、状況は好転した。3月22日のウエスト・ハム戦以降、公式戦8試合連続で出場し、そのうち6試合に先発。その間に今季初アシストを含む3アシストを記録した。モイーズ前監督が退任し、ライアン・ギグス暫定監督に代わっても、その信頼はより深まった。「試合に出れない時期もあったけど、何ができていないのかを考えて忍耐強く戦い続けた。その分、最後の方は試合に出れて手応えを感じた部分もある」。シーズン終盤にかけて加速度的に改善された香川をめぐる環境は、日本代表にとっても、これ以上ない好材料だ。苦しみ抜いたシーズンを乗り越え、まるでブラジルW杯に照準を合わせるがごとく、心身両面でリフレッシュし、コンディションも高めることができた。

「小さい頃から夢見てきたW杯に出場できるので精いっぱい楽しみたい。ただ、4年前の悔しさも感じているので、楽しむだけでなく結果にもこだわり、4年間積み重ねたものをピッチで出したい」。4年越しの夢舞台。日本の背番号10が、いよいよ初めてW杯のピッチに立つ。

▼香川真司がブラジルW杯で着用する「バトルコレクション」の詳細はこちらから


★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ

TOP