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[MOM1042]福岡舞鶴DF川下飛鳥(3年)_身体張った守りと声でチーム奮い立たせた“ピッチ内のボス”

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.31 全国高校総体福岡県予選準決勝 福岡舞鶴高 2-1 筑陽学園高 小郡]

 選手たちから親しみを込めて「ボス」と呼ばれているという福岡舞鶴高・中野博文監督が「博多弁でチームメートにやかましく言える選手。頼もしいですよ」と信頼を置く「ピッチ内のボス」だ。CB川下飛鳥主将(3年)は昨年までセンターフォワードを務めていたという180cmのCB。長身を活かしたヘディングとリーダーシップに自信を持つDFだが、2回戦の筑紫台高戦では1点ビハインドの後半開始から前線に入って逆転勝利をもたらした攻撃力も持ち合わせる。

 この日は2点を追う筑陽学園高に激しく攻められる展開となったが、PAで体を張る主将は相手のクロス、ロングスローに対して素早く落下点に入り、次々と跳ね返していた。「準々決勝では熱中症になったんですけど、きょうもリーダーシップを持ってラインコントロールしてくれた。自分も疲れているのにチームメートをサウナに連れて行ってくれたり、牛丼屋に連れて行ってくれたり良くやってくれている」と指揮官も目を細める主将が、チームを初の決勝へと導いた。

 本人はこの勝利が簡単なものではなかったと振り返る。ただ仲間と力を合わせて勝ち取った白星をとにかく喜んでいた。「(空中戦は)全部勝てると思っていたんですけど、相手の競り合いも強かった。何回か負けることもあったんですけど、だんだん試合にも慣れてきて、跳ね返すことができていた。(DFラインの)裏にものすごく入ってきていたけれど、落ち着いて弾けば大丈夫と思っていたので常に声をかけていました。(個人というよりは)チームの力が一番大きいです」。

 国体選抜でもない。地域トレセンにも入っていない。「飛び抜けた選手はいない」というチームをひたむきな姿勢と感謝の気持ちで引っ張っている。「一戦一戦全力で戦っている。(今日も)ボールが外へ出たときとか、後輩たちの声が聞こえていた。そしてまたやるぞ、という気持ちになった」。仲間の支えを力に掴んだ決勝進出。東海大五高、筑陽学園高という「福岡4強」の強豪を連続して破り、「自分自身も自信つきましたし、まだまだ上でやっていけるんじゃないかと思えるようになってきました」と自信を深めている“ボス”が、チームメートたちとともに東福岡高との決勝に全力で挑み、歴史をまた塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)

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