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揺るがぬチームメイトの信頼、待たれる本田の復調

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[6.2 国際親善試合 日本3-1コスタリカ タンパ]

 左腕には赤いキャプテンマークが巻かれていた。MF長谷部誠が欠場し、MF遠藤保仁もDF長友佑都もベンチスタート。ゲームキャプテンに指名されたのはFW本田圭佑だった。

 所属するミランで出場機会に恵まれず、5月27日のキプロス戦(1-0)でも低調なプレーに終わった。この日は復調の兆しを見せたとはいえ、まだまだ物足りない。それでもアルベルト・ザッケローニ監督は試合前日に「できる限り長い時間、使いたいと思っている」と話していたとおり、本田をフル出場させた。

 日本のトップ下に君臨する背番号4。その完全復活なくして、W杯本大会での躍進はない。そう確信しているからこそ、キャプテンマークも託したのだろう。そんな指揮官の思いは、チームメイトも同じだ。

 FW岡崎慎司は「体が重いとか関係なく、信頼は変わらない」と話す。「今日は預けたあとに返ってくるところのタイミングが良くなかった。でも、みんなも要求しているので、プレースピードが上がれば、もっと良い(本田)圭佑になる」と、復活を信じてもいる。

 後半15分に本田のアシストで同点ゴールを決めたMF遠藤保仁も「今日も要所要所でいいプレーをしていた。体を追い込んだあとだったし、これからだと思う」と指摘する。コートジボワールとの初戦まで10日余り。時間はまだある。

「残りの期間でトップフォームになると思う。僕らもいいサポートをしないといけないけど、経験豊富な選手だし、僕自身、心配はしていない」。本田への揺るがぬ信頼を口にする遠藤。W杯本大会前最後の強化試合となる6日のザンビア戦で、周囲の不安を払拭できるか。

(取材・文 西山紘平)

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