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守りに入ったことを悔やむ長谷部

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[6.14 ブラジルW杯C組 コートジボワール2-1日本 レシフェ]

 右膝の不安を押して急ピッチで最終調整を進めていたMF長谷部誠はコートジボワール戦に間に合わせることに成功し、先発出場したものの、プレー面では低調。後半9分、“予定通り”に遠藤保仁と交代し、ベンチに退いた。

 自身がピッチに立っている間はリードを保っていたが、その時間帯からすでに「日本のサッカーができていなかった」と分析。「自分の出来映えも納得のいくものではなかった」と厳しい口調で言った。

 特に悔やまれるのは、早い時間帯に先制点を取ってから、日本が引いてしまったことだ。

「守りに頭がいってしまった。僕らは1点を守り切るようなチームづくりをしているわけではないので、もっと点を取りに行くように、チャンスをたくさんつくらなければいけなかった。その点で物足りなかった」

 引いてしまえばボールを取ったとしてもゴールから距離があり、チャンスをつくるまでに至らない。逆に奪い返される位置が低いため、ピンチを招く。「もう少しコンパクトにやらなければいけなかった」と反省が口を突く。

 一つ気がかりなのは、ザッケローニ監督の指示に唐突感があり、選手たちが完全に意思統一できていたのかという点だ。

 長谷部は「監督からは、相手の状態を見て、前の選手がいけると思ったら前にいくし、相手が良い状態だったら一度リトリートしてからやるという指示が出ていた」と言うが、前から行こうというときと、リトリートするときの判断をだれがどのように出しているのかが分かりにくかった。

 前線と守備陣をつなぐ役割はピッチ内でもピッチ外でも非常に重要になる。次のギリシャ戦まで中4日。キャプテン長谷部に課された役割は大きい。

(取材・文 矢内由美子)

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