[6.28 ブラジルW杯決勝トーナメント1回戦 コロンビア2-0ウルグアイ リオデジャネイロ]

　前回大会4位のウルグアイはコロンビアとの南米対決に敗れ、ベスト16で姿を消した。「コロンビアが強敵であることは分かっていた。優れたボールポゼッションと、素晴らしい選手を擁している」。そう語るオスカル・タバレス監督はMFハメス・ロドリゲスに許した先制点を称賛するしかなかった。

　前半28分、浮き球を胸トラップしたハメス・ロドリゲスはボールが落ちてきたところをノーバウンドで左足ボレー。ペナルティーエリア手前から放った弾丸シュートはクロスバーを叩いてゴールネットを揺らした。

　敵将であるタバレス監督も「今大会のベストゴールの一つ」と脱帽したスーパーゴール。後半5分には「ミスから失点した」と、再びハメス・ロドリゲスにゴールを許した。

　0-2となったウルグアイは5バック気味の守備的布陣から4バックにシステムを変更し、反撃に出た。「ビハインドを追いつくためにリスクを冒した。しかし、GKの素晴らしいセーブに阻まれ、再びゲームに戻ることができなかった」。猛攻実らず、零封負けに終わった。

　FWルイス・スアレスの不在の影響はあまりに大きかった。代役としてFWフォルランが3試合ぶりに先発し、FWエディンソン・カバーニと2トップを組んだが、最後の迫力を欠いた。

　グループリーグ最終戦のイタリア戦でDFジョルジ・キエッリーニの左肩に噛み付いた行為で、9試合の出場停止処分などを受けたエースはすでに帰国。スタジアムのサポーターはスアレスのお面をかぶるなど、チームもサポーターも思いを一つにして戦ったが、その穴を埋めることはできなかった。

(取材・文　西山紘平)

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