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ポジティブなアメリカ指揮官が選手へ指示、“家族の帰りのチケットは決勝後のものに”

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 W杯ブラジル大会でアメリカ代表を2大会連続となるベスト16へ導いたユルゲン・クリンスマン監督。かつてドイツ代表のエースストライカーとして活躍し、90年W杯で優勝を経験しているクリンスマン監督は、アメリカ代表の選手たちに前向きな思考を植え付けてW杯を戦っている。

 ガーディアンによると、DFオマール・ゴンサレスは指揮官について「ユルゲン(・クリンスマン監督)はどこまでもポジティブな人間なんだ。彼はボクらにこう言ったよ。『君たちの家族の帰りの飛行機のチケットを7月14日から15日のものにしておいてくれ。ボクらは最後の最後までここに残るからね』」と説明したという。7月14日はW杯決勝の翌日。つまり、クリンスマン監督はアメリカがファイナルへ進出することを信じて大会に臨んでいるということになる。ゴンサレスは「こう聞けば彼がどれほどポジティブな人間かわかるだろう。彼は本当にこのチームのことを信じているし、実際彼のポジティブさはボクらみんなに染み渡っている」と続けた。

 11年にアメリカ代表監督に就任したクリンスマン監督はアメリカのジャーナリストへ向けてW杯優勝について語り、「非現実的だ」と批判されてきたという。それでもアメリカは今大会、ガーナ代表を2-1で下し、ポルトガル代表と2-2で引き分けて混戦かつハイレベルだったE組を2位通過。クリンスマンの母国・ドイツには競り負けたものの、決勝トーナメントへ駒を進めてきた。選手たちは本大会でのこの戦いぶりによって、ますます自分たちへの自信を深めている。

 ゴンサレスは「つまり、ボクらは彼の言うことに確信を持っているということだ。ボクらは自分たちのチームを信じている。まだまだ数週間ここにいるというふうに計画しているよ」。“ポジティブな”監督に率いられる彼らの航海はどこまで続くのか。アメリカは7月1日(日本時間7月2日)に決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と戦う。


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