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シュールレ&エジル弾、アルジェリアとの延長死闘制したドイツが8強入り

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[6.30 W杯決勝T1回戦 ドイツ2-1アルジェリア ポルトアレグレ]

 ブラジルW杯は6月30日、決勝トーナメント1回戦の2試合を行った。G組を1位で通過したドイツ代表は、H組2位のアルジェリア代表と対戦。勝負の行方は延長戦までもつれたが、延長戦に入って2点を奪ったドイツが、アルジェリアの反撃を1点にしのいで、2-1で勝利した。4日にリオデジャネイロで行う準々決勝では、フランス代表と対戦する。

 強豪ドイツ対決勝T初参戦のアルジェリア。しかし戦前話題となったのが、アルジェリアの多くの選手が信仰するイスラム教が、28日から「ラマダン」という断食期間。延期も可能ということだが、多くの選手が難しい選択を強いられていたことから、ドイツ優勢の声はさらに高まっていた。

 だが前半、予想に反して攻勢を仕掛けたのはアルジェリアだった。17分には左サイドからDFファウジ・グラムがクロスを上げると、FWイスラム・スリマニがダイビングヘッドで合わせる。ゴールネットが揺れるが、惜しくもオフサイドを取られ、ノーゴール。直後にもエリア内に侵入したグラムが左足でゴールを狙うが、シュートはわずかに右に外れていった。

 ボール支配率では上回るものの、ゴール前での決定機を作れなかったドイツも前半41分、MFトニ・クロースが強烈ミドルでゴールを狙う。こぼれ球にはMFマリオ・ゲッツェが詰めるが、いずれもGKライス・エンボリの好セーブに遭い、先制弾とはならなかった。

 ドイツは後半からゲッツェに代えてMFアンドレ・シュールレを投入。リズムに変化を求めると、ドイツが一気に攻勢を強める。しかし10分のDFフィリップ・ラームのミドルシュートが枠左に外れるなど、アルジェリアゴールを捕えきれない。同25分にはDFシュコドラン・ムスタフィが負傷交代を余儀なくされたが、MFサミ・ケディラを投入して対応した。

 アルジェリアも我慢強い戦いを見せる。後半29分にはMFソフィアン・フェグリが奇をてらったシュートを放つが、枠左に外れる。直後の30分にもカウンターからMFイスラム・スリマニがミドルシュートを狙うが、GKマヌエル・ノイアーの正面を突いてしまった。

 終盤、ドイツに決定機が続く。34分にはミュラーの突破からMFバスティアン・シュバインシュタイガーが決定的なヘディングシュートを放つが枠左。同35分のミュラーのヘディングシュートもエムボリのビッグセーブに防がれる。同37分には再びミュラーがトラップから右足シュートに持ち込むが、DFエサイド・ベルカレムにかき出されてしまった。試合は90分で決着がつかず、15分ハーフの延長戦に突入した。

 しかし延長に入ると、すぐに試合が動く。延長前半2分、左サイドをミュラーが仕掛けると、折り返しにシュールレが反応。タイミングが合わず追い越してしまうが、残した左足かかとに当ててねじ込む。再三好セーブを見せていたエムボリも、さすがにノーチャンスだった。

 苦戦を強いられたが、延長後半14分にもエジルが決定的な2点目を突き刺したドイツは、同16分にMFアブデルムメン・ジャブにゴールを許したが、2-1で逃げ切り、8強へ勝ち上がった。


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