[7.8 ブラジルW杯準決勝 ブラジル1-7ドイツ ベロオリゾンテ]

　大舞台で輝きを放った。ドイツ代表が誇るプレーメーカーのMFトニ・クロースは、この日はフィニッシャーとしての能力も遺憾なく発揮した。

　前半25分、DFフィリップ・ラームが右サイドから送ったグラウンダーのパスを左足で豪快に突き刺して自身W杯初得点を挙げると、1分後には高い位置でボールを奪ってMFサミ・ケディラとの鮮やかなワンツーから再びネットを揺らした。FIFAが発表するMOMにも選出されたように、2得点を記録して大勝へと導いた24歳はピッチ上で存在感を存分に示した。

『FIFA.com』によると、試合後にクロースは「最高のパフォーマンスだった。序盤からブラジルが少しためらっていたので、そこをうまくつけたね。先制してからは立て続けにゴールを奪えたし、7-1での勝利は信じられないという声も聞いたけど、僕たちはそれだけのパフォーマンスを見せられたんだ」と語った。

　そして、オランダとアルゼンチンの勝者と戦う決勝戦に向けて、「僕たちはチャンピオンになるために、ここにいるんだ。ここまで来れたことに安心しているけど、まだ1試合残っている。準決勝までではW杯に勝ったとは言えないからね」と90年大会以来の優勝へ向けて意気込みを示した。

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