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中央を固めた新潟守備陣をこじ開けた川崎F大久保「必ずいつかは空く」

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[7.27 J1第17節 川崎F1-0新潟 等々力]

 この試合唯一の得点となったのは後半15分のシーンだ。MF大島僚太からの浮き球を処理したFW大久保嘉人がドリブルでつっかけると、新潟のDF2人が大久保に意識が向く。機を見た大久保は空いたスペースへパスを送ると、外に開きながら受けたMF森谷賢太郎が見事にネットを揺らした。

「最初は自分で行こうと思ったんだけど、DFも『俺が自分で来る』と思ったので一歩内側に入ってきた。そうすると(森谷)賢太郎が空いたので早いタイミングで」。決勝アシストを記録した大久保は前述のシーンをそう振り返った。パスを送った後も昨季得点王はしっかりとゴール前につめることも忘れない。「GKがさわれば(こぼれ球を)狙うし。でも『入れ!』と思ってた。あの時間帯で入れば俺たちも楽だし、相手もきつい」

 後半8分にFW小林悠のパスから大久保がDFラインの裏に抜け出たシーンも含め、シュートチャンスは多くつくっていたがゴールを奪うまでには、キックオフから60分を要した。それでもいまの川崎Fに焦りはない。「前半に上手く(点を)取れれば試合を楽に進められますけど、選手は焦らないので。ボールを大事にすることをしっかり理解してやってくれている」と風間八宏監督。

 大久保も同様のことを口にする。「焦りはない。相手も疲れてくるし、必ずいつかは空く」。自分たちのペースで進めれば、ゴールをこじ開けられることに絶対の自信を持っている。

(取材・文 奥山典幸)

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