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ルーキー武藤2ゴールのF東京、大榎体制初戦の清水に完勝

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[8.2 J1第18節 F東京4-0清水 味スタ]

 J1は2日に第18節を各地で行い、リーグ戦5試合無敗(3勝2分)のFC東京清水エスパルスと対戦した。前半だけで3得点を挙げたF東京は、アフシン・ゴトビ監督を解任し、大榎克己監督が就任したばかりの清水を圧倒。4-0で勝利し、リーグ戦3試合連続完封で3連勝を飾っている。

 リーグ再開から2連勝のF東京は、前半15分にDFのクリアーボールを、出場停止明けのFWエドゥーが左足ボレーで捉える。ブラジル人FWの豪快なゴールで先制したF東京は、その後も優勢に試合を進める。迎えた43分にはCKからエドゥーのヘディングシュートが、一度は左ポストに嫌われる。しかし、再びボールを回収したF東京は、CKから攻め残っていたDF太田宏介のクロスにFW武藤嘉紀がヘッドで合わせて、リードを2点に広げた。

 このまま前半を折り返すかと思われたアディショナルタイム、F東京はゴール前でFKを得ると、古巣対戦となった太田が左足でのシュートを直接沈めて、前節の仙台戦に続き、前半だけで3点をリードした。

 流れを変えたい清水は、後半10分にFW大前元紀を下げて、MF村田和哉を起用する。同12分、清水はピッチに入ったばかりの村田が右サイドを突破し、折り返しをFWのノヴァコヴィッチがシュート。これが左ポストを叩いたが、ゴール前にはFW高木俊幸が詰めていた。無人のゴールに楽々とゴールを決めるかと思われたが、左足のシュートを左ポストに当てて、絶好の得点機を逃した。

 相手の信じられないミスに助けられたF東京は、その1分後に追加点を挙げる。前線に送られたボールをエドゥーがDFと競り合う。こぼれ球を回収した武藤が、右サイドからドリブルを仕掛けて行く。ゴール前にはMF米本拓司も走り込んでいたが、武藤は自らシュート。GK相澤貴志のニアサイドを射抜き、プロ入り後初の1試合2ゴールを挙げた。

 清水は途中出場の村田が気を吐き、後半43分にはMF高木善朗も決定的なチャンスを得たが、シュートをGK権田修一に止められて、最後まで得点を挙げることはできず。大榎監督の初陣は、厳しい結果になっている。

 一方のF東京は、直近の6試合で5度目の完封ゲームと、イタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督の目指す試合運びを、しっかりと体現できるチームになりつつある。

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