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[総理大臣杯]「法政はテッペンにいないといけない大学」法政大が32年ぶり日本一に王手

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[8.15 総理大臣杯全日本大学トーナメント準決勝 法政大 5-1 愛院大 キンチョウ]

 夏の大学日本一を争う第38回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの準決勝が15日、キンチョウスタジアムで行われ、法政大(関東6)と愛知学院大(東海1)が対戦した。

「法政はテッペンにいないといけない大学」。そう意気込む就任1年目の長山一也監督の下、1982年以来32年ぶりの日本一を目指す法政大だったが、この日の準決勝は背番号10を背負うMF高橋健哉がアップ中に臀部を痛め、出場を回避。試合直前にMF鈴木貴大とスタメンを変わるハプニングに襲われただけでなく、「身体が動いておらず、ピッチ状態にも対応出来ていなかった」(長山監督)と序盤から苦戦。それでも「シュートで勢いをつけていこう」という指揮官の指示通り、果敢なシュート攻勢で相手を押し込むと、15分に右CK付近でFKを獲得。キッカーのMF西室隆規がゴール前に入れた低いボールをDF伊藤航希が合わせてネットを揺らす。「セットプレーで点が獲れた事がリラックスに繋がった」(長山監督)法大は、この得点で勢いに乗り16分にはMF三田尚希が中央突破からシュート、20分には自陣からDF山田将之が縦に蹴り込んだボールを鈴木がPA方向に流して、走り込んだFW相馬将夏がフリーで狙ったが、共にバーに拒まれ、追加点が奪えない。

 次第に愛院大に押される時間が増え、30分にはMF水谷侑暉に右を崩され、PA右のFW知念慶にボールが渡った所を倒してしまい、PKを献上。これをMF西中寿明に決められて同点に追いつかれてしまう。しかし、「ボールが回ってフィニッシュまで行けていたので、1点獲られてもすぐに返せると思っていた」(三田)と慌てる事無く、44分には相手のクリアを三田が高い位置でカット。すぐさまドリブルをしかけた所で倒されてPKを獲得すると、これを相馬がきっちり決めて、リードした状態で前半を折り返した。

 後半からは「新チーム結成後から自分の限界を超す走りの練習を繰り返してきたので、運動量には自信がある」という長山監督の言葉通り、豊富な運動量で相手を圧倒。11分には西室の右CKを山田が打点の高いヘディングで叩き込んで突き放しに成功すると、以降も攻撃の手を緩めず何度もゴール前に進出したが、決定機を生かす事は出来ず。それでも、果敢に攻撃のカードを切って、追加点を狙い続け、43分には途中出場のFW安藤央からのパスをゴール前で受けた星が決めて4点目を獲得。47分にはGK四宮祐貴のキックが前線に入り、星がワンタッチ目で上手くコントロール。中央に入れたパスを安藤が決めて、試合終了。苦しみながらも、5-1で勝利を掴んだ法大が目標である優勝に王手をかけた。

 優勝をかけた大一番の対戦相手は流通経済大。相手の指揮官・中野雄二監督は法大のOBで、長山監督は昨年末に顔を合わせた際に「流経と法政で決勝を戦いたいね」と声をかけられたという。相手は昨年度の王者。カテゴリーも流経大が1部なのに対し、法大は2部。関東予選の5位決定戦でも対戦し、1-2で敗れているが、「僕たちは大体大や専修、愛知学院大などの分も戦わないといけないので、優勝したい」(長山監督)と気後れはない。見据える先はテッペンのみ。決勝での必勝を誓った。

 一方、大敗で大会を去る事になった愛院大だが、境田雅章監督が「たくさん収穫があった。自分たちも出来るんだという思いも芽生えたし、『ただ出るだけじゃいけない。全国でも戦うんだ』という選手も見られた」と話したように15年ぶりの4強進出に手応えを得た様子。「一回りも二回りも大きくなってインカレで借りを返したい」(DF鵜川直也)と冬でのリベンジを誓った。

[写真]先制点を喜ぶ法政大DF伊藤

(取材・文 森田将義)
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