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タイトルを熱望するFW宇佐美「決勝に勝てないと意味がない」

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[10.12 ナビスコ杯準決勝第2戦 川崎F 3-2(2戦合計4-5) G大阪 等々力]

 ガンバ大阪は12日のナビスコ杯準決勝第2戦で川崎Fに2-3で敗れたが、準決勝2試合の合計スコアを5-4として、優勝した07年以来、7年ぶりの決勝進出を決めた。今大会、ここまで5得点を挙げているFW宇佐美貴史は、開口一番「決勝に行けたからこそ、決勝に勝てないと意味がない」と、気を引き締めた。

 宇佐美が関わったカップ戦の決勝の一つに、欧州チャンピオンズリーグの決勝がある。2011-12シーズン当時、宇佐美が所属していたバイエルンは、欧州CLの決勝に進出。しかし、ホームで行われた一戦でPK戦の末にチェルシーに敗れていた。

 そんな経験もある故に、「決勝に行けたからこそ、決勝に勝てないと意味がないというのもあります。グループリーグから良い戦いをして決勝まで来たのに、意味がなくなってしまうので。最後、優勝して終わらないと意味がない。決勝に進めたのはとにかくよかったですが、勝たないと意味がない」と、繰り返す。

 この日の試合内容にも、納得がいっていない。MF阿部浩之の2点目のゴールをアシストしたが、後半16分に長谷川健太監督は、宇佐美をベンチに下げ、その理由について「単なる疲れです。こういう中で貴史は一回、大ケガをしていますし、そういう意味でも少し早めに代えました」と、説明した。

 宇佐美自身、「個人的に、あれ(アシストの場面)ぐらいしかしていない。もうちょっと自分が引っ張れたら良かったが、とにかく決勝に進めたっていうのが、一つ大きな成果です」と、自身のプレーに満足できていなかった。

 決勝では、広島と対戦する。今季はリーグ戦と天皇杯で対戦し、2勝1分と負けていない。「僕たちは、苦手意識を持っていないですし、向こうの方があるんじゃないかなと思います。でも、決勝になると違うので、僕たちのサッカーを貫けば、勝てると思います」と、自信を見せた。

(取材・文 河合拓)
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