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[MOM1169]仙台城南MF田村丈一郎(2年)_決勝PKと「見えない」頑張り

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.26 全国高校選手権宮城県予選準々決勝 東北高 1-2 仙台城南高 宮城県サッカー場]

 1-0で迎えた試合終盤。重圧の中、仙台城南高の2年生MF田村丈一郎は、「凄く緊張していました。応援が気持ちを後押ししてくれた」と勝利を大きく引き寄せるPKを左足でゴール左隅に沈めた。そしてスタンドの応援団に向かって「感謝」のダッシュ。チームメートたちのハイタッチに応えて勝利を喜び合った。大森貞夫監督は、決勝点となったゴールを決めたこと以上に、彼が80分間見せた頑張りを讃えていた。「要所要所頑張ったのは丈一郎。攻めもしたし、守りはキチッと守った。5-3-2の両ワイドがウチはポイントなので。見えない場面ですけど、よくカバーリングしたし、良く走った」と献身的な走りも怠らなかった2年生をマン・オブ・ザ・マッチに挙げていた。

 田村は自身のプレーについて「もっと走って、攻撃に参加できたと思います。まだまだです。果敢に仕掛けて行って、アシストもしていけるようにしていきたいです」と首を振ったが、「(前回優勝校の東北相手に臆することなく)勝たなきゃという思いでやりました。80分間みんなで走り切れたと思います。とても嬉しかったです」と全員で勝ち取った勝利を喜んだ。

 元々はFWや中盤の選手だったが、現在は5バックの左サイドを任されている。ここで活かされているのが、最も自信を持っている左足だ。「フリーで持ち上がれたり、フリーで持っていってクロスを上げたりできる」というポジションを自分のものにしてこの日も勝利に大きく貢献した。準決勝へ向けては「また自分が点を決められるように、勝利に貢献できるように頑張っていきたいです」。163cmの小柄な2年生はさらなる活躍を誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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