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[MOM1204]広島皆実GK竹内雄飛(3年)_チーム救ったふたつのビッグセーブ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 全国高校選手権広島県予選準決勝 広島皆実高 3-0 山陽高 広島広域公園第一球技場]

 3-0の快勝を振り返る上で、守護神・竹内雄飛(3年)の活躍は語り落とせない。前半と後半、決まっていれば山陽の先制点だったピンチを防ぎ、広島皆実高に勝機を引き寄せた。

 最初のピンチは前半31分。左サイドからのFKがファーサイドに流れ、走り込んできた相手選手にフリーでシュートを打たれたが、的確にニアサイドにポジションを取ってコースを消し、ブロックした。2度目は後半5分、PA内の右サイドから、またもフリーでシュートを打たれるも、素早い反応でセーブ。「ポジションを取り直して、相手の間合いに合わせてタイミングを計れたことが、あのセーブにつながったと思う」と自ら振り返った通り、慌ててしまいがちな状況での、冷静な判断が光った。河江俊明監督も「大きかった」と評価した、ふたつのビッグセーブだった。

 中村孝宏GKコーチは、竹内の持ち味を「運動能力も高いですが、ボールに対しての反応の勘が良い。シュートストップはクオリティーが高い」と語る。ふたつのセーブでは、それを存分に発揮した。ボール支配率で大きく上回り、時折ピンチが訪れる難しい状況だったが、「山陽はFWに背の高い選手がいて、そこに蹴り込んでカウンターをしてくるイメージがあったので、しっかりDFに声を掛けて、コーチングを意識した」と語り、攻めているときもリスク管理を怠らず、完封勝利につなげた。

「一つひとつのプレーのレベルを上げて、上につなげていきたい」という思いの先に、リベンジを期している。今夏の全国高校総体、ベスト8まで勝ち上がった広島皆実は、準々決勝で青森山田(青森)と対戦。前半のCKのピンチで、飛び出した竹内が処理し切れなかったプレーから先制点を奪われ、その1点が決勝点となって0-1で敗れた。

 痛恨のミスを「全国の舞台で取り返したい」。そのために、まずは決勝でも完封勝利を目指す。

(取材・文 石倉利英)
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