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[MOM314]福岡大MF野嶽惇也(2年)_得点量産の勢いそのままに

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.11 大学選手権1回戦 福岡大1-0(延長)高知大]

 均衡が破れたのは延長前半4分、右サイドからMF稲葉修土(3年=立正大淞南高)が低いクロスボールを入れると、ゴール前中央で受けたMF野嶽惇也(2年=神村学園)がワンタッチで相手を外してシュートコースを作る。「あの動き方は自分の持ち味でもある。とりあえずピッチが濡れていたので、思いっきり打とうと思った」。背番号8の右足から放たれたシュートは、ゴール左隅を確実に捕えていた。

 攻撃力が武器の野嶽だが、今季序盤は思うようなプレーが出来ず苦しんでいた。全試合でスタメン出場を続けながらも、前期リーグ戦はわずかに1得点。結果的にリーグ優勝を逃した大きな要因となったことで、「前期の引き分けの試合で点が取れなくてチームを勝たせられなかった」と責任を背負いこんでいる。

 だからこそ成長もあった。「自分はプロを目指しているので、これじゃダメだと思った。結果を残さないと上には行けないと思った」と気合を入れ直した後期も全試合にスタメン出場し、今度は5得点を記録。優勝した鹿屋体育大との直接対決でもゴールを挙げて、4発快勝に大きく貢献した。

 3日後には2回戦の専修大戦が行われる。乾真寛監督が「次が決勝戦のつもり」と話したように、イレブンも重要性は重々承知している。「強いというのは分かっているのですが、準備はしてきたつもり。同じ大学生との対戦なので、敗けたくない」。得点量産の勢いそのままに突入したインカレで、背番号8は更なる飛躍を遂げる。

(取材・文 児玉幸洋)
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