[選手権]初出場・宇治山田商は勝利ならず…下村主将「憧れの舞台に立てたのは幸せだった」
[1.2 全国高校選手権2回戦 宇治山田商高 2-3 開志学園JSC高 ギオンス]
最後まで諦めることなく食らいついた。初出場の宇治山田商高(三重)は開志学園JSC高(新潟)に2-3で敗れ、初戦で姿を消した。試合後、宇治山田商高のDF下村啓太(3年)主将は「全国出場の目標が達成できたのは良かったが、自分たちの力を出し切れなかったので悔しい気持ちです」とうつむいた。
前半1分、11分に失点して2点を追う展開を強いられた。それでも諦めずに攻め続けると、FW西口亮城(3年)のゴールで1-2に詰め寄った。その後またも失点したが、今度は相手のミスを突き、FW羽山哲矢(3年)がゴール。2-3と差を詰めたが3点目が奪えずに敗戦を喫した。
初めて立った全国の舞台。選手たちには緊張がみえたことから、試合前のロッカールームでは江崎徹監督の激励の元、2選手が一発芸を披露したという。これによりチームの雰囲気は和んだかにみえたが「ああやって並んで入場して、写真を撮って。というなかで緊張が戻ってしまった。やはり経験の問題もあるのかな」と指揮官が振り返ったように、立ち上がりの選手たちは緊張による硬さから、ボールを失い場面も目立つなど、思うようなプレーができなかった。下村主将も「初めての全国のピッチで興奮した。自分自身では緊張しているつもりはなかったが、緊張してしまっていたんだと思う」と話す。
三重の強豪校・四日市中央工を倒して手に入れた全国切符。初戦で散ったものの、最後まで諦めずひたむきにプレーした姿はスタンドを応援につけるほどだった。下村主将は後輩たちへ「2年連続で全国出場するというのは相当難しいと思う。それでも自分たちのサッカーを作り上げてほしいし、毎試合毎試合を全力でやるという、全力プレーを貫き通す“山商らしさ”で頑張っていってほしい」とエールを送った。
幼い頃から夢に描いていた高校選手権の晴れ舞台。試合後の下村主将は敗れた悔しさ、夢だった場へ足を踏み入れた喜び。それぞれが入り混じった複雑な表情を浮かべていたが、最後には「楽しかった。中学時代からの憧れの舞台。そこに立てて幸せでした」と微笑んだ。
(取材・文 片岡涼)
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2014
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014
最後まで諦めることなく食らいついた。初出場の宇治山田商高(三重)は開志学園JSC高(新潟)に2-3で敗れ、初戦で姿を消した。試合後、宇治山田商高のDF下村啓太(3年)主将は「全国出場の目標が達成できたのは良かったが、自分たちの力を出し切れなかったので悔しい気持ちです」とうつむいた。
前半1分、11分に失点して2点を追う展開を強いられた。それでも諦めずに攻め続けると、FW西口亮城(3年)のゴールで1-2に詰め寄った。その後またも失点したが、今度は相手のミスを突き、FW羽山哲矢(3年)がゴール。2-3と差を詰めたが3点目が奪えずに敗戦を喫した。
初めて立った全国の舞台。選手たちには緊張がみえたことから、試合前のロッカールームでは江崎徹監督の激励の元、2選手が一発芸を披露したという。これによりチームの雰囲気は和んだかにみえたが「ああやって並んで入場して、写真を撮って。というなかで緊張が戻ってしまった。やはり経験の問題もあるのかな」と指揮官が振り返ったように、立ち上がりの選手たちは緊張による硬さから、ボールを失い場面も目立つなど、思うようなプレーができなかった。下村主将も「初めての全国のピッチで興奮した。自分自身では緊張しているつもりはなかったが、緊張してしまっていたんだと思う」と話す。
三重の強豪校・四日市中央工を倒して手に入れた全国切符。初戦で散ったものの、最後まで諦めずひたむきにプレーした姿はスタンドを応援につけるほどだった。下村主将は後輩たちへ「2年連続で全国出場するというのは相当難しいと思う。それでも自分たちのサッカーを作り上げてほしいし、毎試合毎試合を全力でやるという、全力プレーを貫き通す“山商らしさ”で頑張っていってほしい」とエールを送った。
幼い頃から夢に描いていた高校選手権の晴れ舞台。試合後の下村主将は敗れた悔しさ、夢だった場へ足を踏み入れた喜び。それぞれが入り混じった複雑な表情を浮かべていたが、最後には「楽しかった。中学時代からの憧れの舞台。そこに立てて幸せでした」と微笑んだ。
(取材・文 片岡涼)
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
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