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星稜MF藤島樹騎也は高校日本一をさらなる成長へのきっかけに

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 星稜高にとって初となる全国高校選手権優勝。持ち前の技巧で優勝に大きく貢献したMF藤島樹騎也(3年)は、歓喜の選手権制覇を今後へ向けた第一歩として捉えている。

「3年間の集大成として、(選手権で)自分が得意とするプレーが通用したり、通用しなかったりと明確になったので、そこを改善して行って、長所はもっと磨いていきたいと思っています」。巧みなポジション取りでパスの受け手となり、前を向けば鋭いステップワークでDFを剥がした。全国決勝ではキープ力を発揮して試合を決定づける4点目を演出。だが、通用する部分があった一方でより精度、スピードも上げていかないといけない。5試合を戦い抜いた選手権は新たな成長への糧となっている。

 技術の高さは2月8日から10日に行われた日本高校選抜選考合宿でも随所で発揮されていた。PAでも簡単にボールを失わず、DFを外して決定的な仕事をしようとしていた。「星稜のメンバーの分もそうですけど、ここに来れなかった高校の選手の分まで全力でやっていきたいと思います」というMFは、最終日の紅白戦で厳しいプレッシャーを受けながらも左サイドでボールをキープ、タイミングのいいパスで決定機の起点になったほか、右サイドからの鋭いクロス、得意のドリブルでDFにプレッシャーをかけていた。

 高校選抜を率いる大野聖吾監督は「(今回の選考合宿を)みんな、次のチームへのステップになってもらえれば」と期待していたが、藤島は学んだ事を大学サッカーのステージで発揮する意欲だ。「高校サッカーから大学サッカーはまた変わってくると思う。その中でも自分の長所であるドリブルとか、パスとか、シュートとかを発揮できるように頑張ってやっていきたい」。星稜で学んだ日々の大切さ。大学でも続けて星稜のテクニシャンはさらなる成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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