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創立100周年の鹿児島実、九州新人戦連覇へ白星発進

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[2.13 九州新人大会予選リーグ第1節 鹿児島実高 2-1 筑陽学園高 読谷村陸上]

 第36回九州高校(U-17)サッカー大会(九州新人大会)が13日に開幕。連覇を狙う鹿児島実高(鹿児島1))は、第2ブロック第1節で筑陽学園高(福岡2)に2-1で競り勝った。

 予選リーグは30分ハーフの短期決戦。鹿児島実は追い風の前半に2点を奪って逃げ切った。まずは4分、右サイドを切れ込んだMF王子野誠(2年)が滞空時間の長いクロスを上げると、10番FW玉城敦也(2年)が頭でゴールへ押し込んで先制点を奪う。「(高さのない)今年は守備の部分(ゲーゲン・プレッシング)は変わらないんですけど、ボールを持って主導権を握りたいという方が強い」と森下和哉監督が説明する通り、アンカーに入ったMF渡邊大地(2年)やMF白木孝拓(2年)が左右にボールを振り分けながらショートパスをつないで攻める鹿児島実は右の王子野、左MF山口侑晟(2年)、左SB和田鉄男(2年)の両翼を活用。高いキープ力を備えた玉城もポイントとなって攻撃を展開した。

 一方、筑陽学園は「ずば抜けて速いと聞いていた」(鹿児島実・森下監督)というFW過能大貴(1年)の縦への突破からチャンス。1分に過能が左サイドから仕掛けてMF大原一能(2年)がシュートを放つなど鹿実ゴールを狙う。その後も縦に速い攻撃で反撃したが、185cmの長身CB大南拓磨(2年)とCB山田正稔主将(2年)が空中戦で強さを発揮する鹿児島実は1-0のまま試合を進めると15分、玉城の足裏パスでスイッチした渡邊が「身体の力が自然と抜けて、GKの位置も良く見えていたので。低めにということを意識して打ちました」と狙いすました右足ミドルをゴールへ突き刺して2-0とリードを広げた。

 それでも、後半は風上に立った筑陽学園が鹿児島実を押し込み、19分には左中間でこぼれ球を拾ったMF清水那粋(2年)が右足ミドルをゴール右上に叩き込んだ。1点差とした筑陽学園は一気に鹿児島実を飲み込もうとする。24分には相手の背後へ抜け出したFW高口遼我(2年)が左足シュート。鹿児島実GK池元宗平(2年)が防いだこぼれ球にMF後藤拓翔(2年)が詰めると、ボールはGK不在のゴール方向へ飛んでいく。だが、鹿児島実は大南がラインすれすれでかき出すスーパークリア。筑陽学園は25分にもFW田渕冬也(2年)が抜け出し、26分にも左クロスから高口がビッグチャンスを迎えたが、GK池元に阻まれて追いつくことができない。鹿児島実が試合を決定づけるようなチャンスを作りながらも活かさなかったことで最後まで望みをつないだ筑陽学園だが、アディショナルタイムに混戦から右SB松本岬(2年)が放った左足シュートも枠をわずかに越えて試合終了を迎えた。

 昨年、鹿児島実は九州新人戦優勝、全国高校総体8強進出と復活への第一歩を刻んだ。森下監督は個の強さを押し出した昨年に比べ、今年のチームが昨年以上の総合力と技術を有していることを認める。「今の時期はできるだけ(選手の成長を促すために)個々でと思っていますけれど、今年は個々からさらにチーム力を。今はまだグループくらいなので」。連動性のある崩しなど、よりチームとしてできることを増やしていく。今年は鹿児島実にとって創立100周年の記念イヤー。渡邊は「今年は100周年ということもあるので選手権出て自分たちのサッカーができるように。(新人戦でも)自分たちのレベルアップできるようにもっとチャレンジしなければいけない」と誓った。今大会の目標は連覇。予選リーグ第2節で佐賀学園高(佐賀2)を3-0で破った鹿児島実は連覇へ向けて、まずは決勝トーナメント進出を決めた。

[写真]前半4分、鹿児島実は玉城が先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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