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平均入場者数1万人&悲願のJ1昇格へ! 岡山が「Challenge1」プロジェクトを発表

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 06年ドイツW杯日本代表のDF加地亮、10年南アフリカW杯日本代表のDF岩政大樹を獲得する大型補強で注目を集めているファジアーノ岡山。04年のクラブ創設から12年目、09年のJ2昇格から7年目となる2015年シーズンは、悲願のJ1昇格に向けてファン・サポーターの期待も大いに高まっている。

 そんな岡山が先日、「Challenge1」と題するプロジェクトを発表した。“スタジアムで1万人のサポーターが1つになり、岡山の人々とともに「次の1」、つまり「J1」にふさわしいクラブとなることを目指したい思いを込めた”同プロジェクトは、2015年シーズンのホームゲーム平均入場者数1万人を目指す、というもの。達成に向けて、ホスピタリティー面で以下のような取り組みが行われる。

1.「Smile for you」スマイル フォー ユー
・クラブスタッフ、ボランティアスタッフなどスタッフ全員で、笑顔があふれるスタジアム作りをする

2.「Stress-free」ストレスフリー
・スタジアムでのストレスをなくすことを目的とし、「何かお困りですか?」の声掛けを徹底する
・「Ask me!」(私に聞いて!)ジャージをスタッフが着用する

3.「“Heartful”rainy day」ハートフル レイニーデー
・雨が降っても観戦しやすい環境作りに向けて、雨の日には、手荷物を雨から守るためのビニール袋を配布する

4.「Enjoy at stadium」エンジョイスタジアム
・12年を振り返る写真パネル展、12年記念グッズの販売、12年目記念撮影パネルの設置など、クラブ創立12年目にちなんだイベントを展開する。スタジアムをより楽しんでもらうためのイベントタイムスケジュール看板を新設する

 岡山のホームスタジアムは、昨季までの「Kanko(カンコー)スタジアム」から、今年3月1日に名称が「シティライトスタジアム」(略称は「Cスタ」)に変わり、収容人数は約2万人。「Challenge1」プロジェクトは、毎試合スタンドの半分を埋め、昨季の平均入場者数8404人からの大幅増を目指す挑戦となる。

 会見に臨んだクラブ代表の木村正明氏は「『勝っても負けても1万人。晴れでも雨でも1万人』。チームは勝利を目指し、試合終了の笛が鳴るまで全力で走り続けます。フロントはホスピタリティー日本一を目指し、安心安全で、より多くの皆様に楽しんでいただける環境作りに努めます」と力強く宣言。さらに「岡山県民の皆様とともに、1万人という目標を追いかけ、大きなうねりを創り出したいと願っています。クラブは目標達成のために全力を尽くします。まだスタジアムに来たことのないお知り合いがいれば、どうかお誘いいただき、ともに戦ってください!」と呼びかけた。

 今季序盤のホームゲームは、3月8日(日)の1節・岐阜戦(14時、Cスタ)から始まり、3月21日(土・祝)の3節・C大阪戦(14時、Cスタ)、4月1日(水)の5節・大宮アルディージャ戦(19時、Cスタ)と続く。日曜日、祝日のデーゲーム、水曜日のナイトゲームという各試合の条件や、昨季のJ1クラブを迎えての連戦は、スタジアムの内外で「Challenge1」の意気込みを示すのに最適と言えるだろう。今季も激戦必至のJ2において、岡山がどんなスタートを切るのか、いまから興味深い。

(写真)マスコットのファジ丸とともに2月6日の「Challenge1」プロジェクトの記者会見に臨んだ木村正明代表

(取材・文 石倉利英)

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