beacon

[CL]シャルケ、敵地で王者レアルに勝利も…1点及ばず16強敗退

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.10 欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦 R・マドリー3-4シャルケ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は10日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)は敵地でレアル・マドリー(スペイン)を4-3で下したが、2試合合計4-5と1点及ばず、3シーズン連続の16強敗退が決まった。ベンチスタートの内田は後半36分から途中出場。連覇を狙うレアルは大会新記録の11連勝は逃したものの、5シーズン連続の準々決勝進出を決めている。

 ホームでの第1戦を0-2で落としたシャルケは内田が公式戦2試合連続のベンチスタートとなり、3-5-2の右ウイングバックではMFトランクイロ・バルネッタが先発した。敵地での逆転突破を目指し、積極的な入りを見せると、前半20分、バルネッタの右クロスをFWクラース・ヤン・フンテラールがスルーし、MFクリスティアン・フクスが左足でシュート。これがGKイケル・カシージャスの手を弾いてゴールネットを揺らし、先制点となった。

 2試合合計1-2と追い上げるシャルケに対し、立ち上がりからなかなかリズムに乗れないレアル。それでも前半25分、MFトニ・クロースの右CKにFWクリスティアーノ・ロナウドが頭で合わせ、ゴールネットに突き刺した。セットプレーを生かして同点に追いつき、2試合合計スコアでは3-1と突き放した。

 シャルケは前半29分にFWエリック・マキシム・シュポ・モティングがMFレロイ・サネと負傷交代するアクシデントに見舞われるが、一歩も引くことなく、互角以上に渡り合う。前半40分、ロングボールをフクスが頭で落とし、フンテラールがPA手前から右足ダイレクトボレー。これは惜しくもクロスバーを直撃したが、その直後にMFマックス・マイヤーのシュートをカシージャスが弾いたこぼれ球をフンテラールが押し込み、2-1と勝ち越した。

 アウェーゴール2点を奪い、2戦合計2-3。もう1点取って3-3とすれば、アウェーゴール数の差でシャルケの逆転突破となる。しかし、レアルは前半終了間際の45分、DFファビオ・コエントロンの左クロスからファーサイドにフリーで走り込んだC・ロナウドが難なくヘディングで流し込み、2-2。2試合合計4-2と、みたび2点差に広げ、前半を折り返した。

 レアルは後半8分にFWカリム・ベンゼマの勝ち越しゴールで3-2と逆転。この試合初めてリードを奪い、2試合合計スコアも5-2となった。それでもシャルケは同12分、この試合がCLデビューとなった19歳のサネが右45度から左足ミドルを流し込み、3-3の同点。2戦合計3-5とし、最後まで望みを捨てなかった。

 レアルは後半13分からMFサミ・ケディラに代えてMFルカ・モドリッチを投入。左太腿を負傷した昨年11月16日のEURO2016予選・イタリア戦以来、約4か月ぶりの復帰を果たした。後半20分にDFアルバロ・アルベロア、同25分にはクロースが決定的なシュートを放つが、19歳のGKティモン・ベレンロイターがビッグセーブを見せた。

 シャルケは後半36分からバルネッタに代わって内田が途中出場。すると同39分、フンテラールがこの日2点目となるゴールを奪い、4-3と勝ち越す。2試合合計スコアは4-5。あと1点取れば5-5となり、アウェーゴール数の差でシャルケが逆転する。しかし、最後の猛攻も実らず、試合はそのままタイムアップ。サンチャゴ・ベルナベウでレアルを4-3で下したシャルケだが、2試合合計スコアで1点及ばず、ベスト16敗退となった。


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
欧州CL14-15特集

TOP