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先制するも苦戦を強いられた柏、FW武富「しっかり2点目、3点目を取りにいかないと」

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[3.17 ACLグループリーグ第3節 柏2-1山東魯能 柏]

 前半立ち上がり、ミスから招いたピンチを脱した柏レイソルがつかんだ最初の決定機は同12分。DFキム・チャンスがGKとDFの間に入れた鋭いクロスの処理を山東魯能DFが誤り、ボールは自陣ゴールに向かう。GKワン・ダーレイが防ぐも、そのこぼれ球にFW武富孝介が素早く反応してつめた。「入ったと思ったら、相手に当たってしまった」。GKの好守に阻まれ好機を逃した。

 それから11分後、MF大谷秀和からスルーパスを受けたFW工藤壮人が放ったシュートのコースが変わり逆サイドまで流れる。この試合2度目の決定機を迎えた武富は「意外と緊張した」が、確実に無人のゴールに押し込んだ。ACLプレーオフ、チョンブリ戦以来約1か月ぶりとなる武富の得点でホームの柏がリードを奪った。

「心のどこかに、1-0で勝っているので余裕があった。もっと攻めようというよりは、アンパイに入った」と武富が振り返った後半立ち上がり、柏のミスを今度は山東魯能にものにされた。「しっかり2点目、3点目を取りにいかないといけない」と反省を口にする。「前半もそうだし、後半ももっと取れた」。後半アディショナルタイムの21本目のシュートがようやく2点目になってしまったことを悔やんだ。

 吉田達磨体制になり“攻撃サッカー”へと舵を切った柏。4-1-2-3を基本布陣としており、武富は「2」のインサイドハーフを務め、組み立てからフィニッシュまで、ボールに絡むことが求められている。「積極的にボールを受けないとこのサッカーは成り立たないと思う。そこで自信を持ってプレーしないといけないし、相手のプレッシャーを受けるのは当たり前なので、受けていてもしっかり判断できるようにやっていければ」。今季公式戦4勝2分と好調維持するが、武富はより一層の質の向上を目指す。

(取材・文 奥山典幸)

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