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[MOM1360]C大阪U-18FW井上泰斗(3年)_走りの成長実感するストライカーが開幕戦で2発!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.11 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 C大阪U-18 6-1 東福岡高 J-GREEN堺]

 立ち上がりからチャンスをつくりながら決めきれないシーンの続いていたセレッソ大阪U-18に、ファーストゴールをもたらした。FW井上泰斗(3年)は前半18分、敵陣左サイドで相手MFからDFへのバックパスをインターセプトすると、そのまま中央へ持ち出して右足一閃。強烈な一撃はU-18日本代表候補の名手、GK脇野敦至の頭上を破ってゴールへと突き刺さった。

「ファーストタッチした時にGKが下がっているのが見えたので、思い切って振りぬいたら入ったという感じです」と井上泰。「FWとして得点王を狙っている中で、チームもしっかり勝って、という試合ができたら一番いい。きょうみたいなシュートが得意なのでシュートを狙っていきたい」というFWは、22分にも左FKをニアサイドで合わせてFW岸本武流のゴールをおぜん立てすると、39分には右SB堀江大騎の縦パスで抜け出してからこの日2点目のゴールを奪った。

 ふたつのファインゴールが印象的だったが、前線で見せたハードワークもチームの助けになっていた。元々はそれほど走ることの選手ではなかったという。それでも「試合に出ていない時もしっかりと走ってきたので、高校2年生の時よりも全然走れるようになった。以前は(設定タイムで)入れないメニューもあった。例えばアップダウンというメニューは1周上げて1周落とすということを1セットとして、6セットやるんですけど、以前はその6セット入れなかったけれど入れるようになって、ゲームでも献身的にやれている」。ハードワークを「外せない部分」(大熊裕司監督)というチームの中で磨かれた走りが、先制点をもたらした好守、そしてチームの勝利とゴールに結びついている。

 昨年のプレミアリーグチャンピオンシップはピッチの外で経験した。日本一に輝いた先輩たちについて「個人的にしっかり技術もあって、ゲームの展開とかも読めて、しっかりハードワークして、とてもいいチーム。見ていていい経験になりました」という。その先輩たちに肩を並べるためにも結果を求めていく。フランス代表FWカリム・ベンゼマが憧れというストライカーは「自分がチームを助けるようなプレーヤーになって、チームが苦しい時に点取って、なおかつ勝つというのが目標です」。チームのために走り、チームを危機から救い、そして勝たせる選手になる。

[写真]前半39分、C大阪FW井上泰斗がこの日2点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)
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