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[全日本大学選抜]五輪代表での先発狙うSB室屋は強化試合で課題改善への取り組みも

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[4.22 強化試合 全日本大学選抜2-1浦安 味フィ西]

 全日本大学選抜で注目を集めているひとり、U-22日本代表も兼務する右SB室屋成(明治大3年=青森山田高)は60分間のプレーの中で、自身の課題に取り組む姿が見られた。相手のパスが乱れて抜けてきたところを単純にクリアするのではなく、ダイレクトで前方の選手に当てて攻撃へチェンジ。プレッシャーをかけてきた相手を1本のパスで置き去りにするなど、チームの攻撃をよりスピードアップさせていた。

「(きょうは)身体重かったんですけど、その分細かいミスとかしたらチーム全体に負担かかると思ったので、できるだけひとつのパスだったり、相手の裏へ抜けたボールを早く繋ぐとかは意識しました。とにかくミスの回数を減らそうということと、前につける回数を増やそうということはボクの課題でもあるので特に意識はしました」

 室屋は右SBのポジションで抜群の運動量を発揮し、攻守に置いて対人での強さを発揮している。これに加えて、攻撃のスイッチ役になるという意識。それが自身、チームのレベルを引き上げることに繋がると考えている。「明治でボク個人にダイレクト速く前につけろということを言われて、そこから意識するようにしています。まだまだですけどチャレンジしようという意識でやっている。それをもっと精度よくできたらいいと思います」

 7月のユニバーシアードまであと3か月弱。室屋はユニバーシアードで活躍し、優勝して、五輪代表に繋げたいという考えを持っている。「もちろんユニバで優勝するということが目標ですけど、今ボクの中で一番上にあるのはオリンピック代表。ここ(ユニバーシアード代表)でしっかり活躍することで代表のスタッフも注目すると思うので、活躍することでオリンピックに繋がっていくという想いでやっていきたい。きょうも最後のクロスのところだったり一つひとつのミスが多かった。最後のところはまだまだ詰めが甘い。アシストとか、ゴールとかそういう数字で残していかないといけない」

 U-22日本代表で感じたことはプレーでチームに伝えるつもりでいる。「(U-22日本代表でも求められてきた)切り替えとか、激しさとかは意識していますし、口で出すよりプレーで引っ張っていきたいと思います」。リオデジャネイロ五輪を目指すU-22日本代表で「スタメンで出ることが目標」と言い切る注目の大学生SBがユニバーシアードを五輪での活躍の足掛かりにする。

(取材・文 吉田太郎)

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