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敵地で勝ち点1獲得も…清水GK杉山「毎試合こういう試合だと厳しい」

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[5.2 J1第1ステージ第9節 柏0-0清水 柏]

「ここのところ2点、3点と失点が続く中でゼロで終われたこと」。敵地での柏レイソルとの一戦を、スコアレスドローで終えた清水エスパルス大榎克己監督は、収穫として無失点を挙げた。

「後ろがあまり重くならないような状況をつくり出したい」という大榎監督の狙い通り、中盤を厚くできていた前半は柏のパスワークにうまく対応できていた。「ある程度前から行けるというのはできた。前半はまあまあの出来だったと思います」と指揮官も手応えのある内容だった。ラインが後ろに下がった後半は押し込まれる時間が続いたが、最後まではやらせず、ここまで全8試合で得点している柏を完封した。

 大榎監督がもうひとつ評価できる点として挙げたのが「アウェーで勝ち点1をとれたこと」。この試合で終了の笛が鳴るまで、清水の暫定順位は18位だった。勝ち点1を積み上げたことで、甲府と勝ち点6で並び、得失点差で上回って最下位を回避、17位としている。「前節(山形戦)、3-0から3-3という、サポーターを悲しませるゲームをしてしまった。選手たちもやらなければいけないという気持ちで戦ってくれた」。大榎監督は選手の奮起を讃える。

 その一方で、攻撃陣には決定機と呼べるような場面はなく、「なかなか得点チャンスはつくれなかった」と大榎監督は悔しさを表した。

 GK杉山力裕も8試合ぶりの無失点と、敵地での勝ち点1を評価しながらも「やっぱり勝ち点3がほしかった」と吐露する。「もう少し自分たちがボールを持ってやれる時間帯を増やしていかないと。毎試合こういう試合だと厳しいものがある」。守護神の表情は厳しかった。

(取材・文 奥山典幸)

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