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[MOM1370]山梨学院DF纐纈大雅(3年)_怪我乗り越えてプリンスリーグ初出場、首位止めたCB

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.9 高円宮杯プリンスリーグ関東第6節 浦和ユース 1-2 山梨学院高 埼玉スタジアム第3G]

 中学3年時のクリスマスに左膝脛骨粗面剥離骨折。そこから長いリハビリを経て昨春実戦復帰した。そして今年。A2チームが戦う山梨県リーグでの公式戦デビュー、主力としての活躍を経てついにこの日、プリンスリーグ関東初出場を果たした。山梨学院高は「最終年度に懸ける気持ちが強い子」(吉永一明監督)というCB纐纈大雅(3年)が最終ラインで存在感。「(浦和ユースの)9番は身長高い選手で相手の中心。そこを潰せばゲームが動くということを試合前から意識していた」という纐纈は、相手の攻撃の中心である189cmFW松澤彰主将と激しいエアバトルを繰り広げ、起点を潰す働きを見せるなど勝利に大きく貢献した。

 試合のスタートは最悪だった。前半9分、連係の乱れを突かれ、松澤にゴールを決められてしまう。だが、引きずることはなかった。背番号23の183cmCBは、相手のロングボールやクロスにことごとく反応。危険なクロスボールやフィフティボールの空中戦を力強い跳躍から跳ね返してはベンチメンバーからの賞賛の声を浴びていた。守備範囲の広さや接触プレーを怖れない姿勢を見せて戦い続けた纐纈は後半、顔面を強打して鼻血を出し、一時退場するシーンもあったが、「3連敗しているのもあってここで自分が、今回初めてということもあってどうにか流れを変えたいと思っていた。学院の持ち味は諦めずに戦うこと。身体を張ることを意識してやっていました」と最後まで変わらない闘争心で身体を張り続け、リードを守り抜いた。

「(自分の持ち味は)下手くそなんで、1試合ずっと声出すところ。身体を張るところ」という纐纈は存在感を示して勝ち切った浦和ユース戦にも「カバーリングとか周りの選手信じて自分は競りに行けた。助け合って勝てたのが一番」とまずチームメートを讃え、「1失点目は確実に自分が絡んでしまった。もっと突き詰めていかないといけないところがある。帰って練習して突き詰めていきたい」と満足していなかった。

 纐纈は大怪我からの復活を目指す期間に股関節の可動域を広げ、臀部やハムストリングを使った動きができるようにするなど復帰後のことを意識してトレーニングを積んできた。この日は自分が目指してきた舞台で躍動したが、まだまだレギュラーを確約された訳ではない。ピッチに立てない辛い日々を我慢して乗り越えてきたDFはここで一息つくのではなく、より自分に期待してチームのために戦える選手を目指す。

「今年はチーム目標が日本一。大沼キャプテンと協力して、ベースであるハードワークとしたたかさを試合の中で出して日本一を目指していく」。したたかで強いチームが憧れと言う纐纈はアトレティコ・マドリーDFミランダを好きな選手に挙げる。“遅れてきた男”は力強く、したたかなプレーで山梨学院の勝利に貢献していく。

(取材・文 吉田太郎)
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