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弓矢パフォーマンスで今季初ゴールを祝福の浦和FW李「射手座ということで」

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[5.16 J1第1ステージ第12節 浦和4-1F東京 埼玉]

 FC東京マッシモ・フィッカデンティ監督は、「先制点で戦術的に難しくなった」と、試合を総括した。前半5分、その先制点を挙げたのは、かつてF東京にも所属していたFW李忠成だった。

 3月4日のAFCチャンピオンズリーグ、ブリスベン・ロアー戦(0-1)で負傷して以降、自身のコンディションが上がり切らず。今シーズン、積極補強を行い選手層が分厚くなった浦和レッズの中で出場機会を、なかなか得られていなかった。

 リーグ戦では2試合ぶり、5度目の先発出場となったこの日、前半5分に左サイドから「すごく苦しんでいたから、1点取らせてあげたかった」と話すMF宇賀神友弥が入れたクロスに対し、マークを外して左足でシュートを決めた。

 待望の今シーズン初ゴールについて、李は「ウガ(宇賀神)が良いボールを上げてくれたので、あとは押し込むだけでした。ウガのおかげです」と振り返り、「本当に、やっと取れました。練習中からプレーは良かったので。李忠成として、やっとプレーできるというか。李忠成が戻ってきたなという体の感じでした」と、笑顔を見せた。そして、「ケガをしてから、何かしっくりこなかった。これを1試合だけじゃなくて、2試合、3試合、4試合と続けたいし、自分が代表に入っていたときのようなプレーを浦和レッズの選手として見せたい」と、今後の活躍を誓った。

 李の先制点によって、前に出なければならなくなったF東京に対し、浦和は速攻から加点していった。4-1の快勝劇の呼び水となった先制ゴールの後に、李は封印していた矢を放つゴールパフォーマンスを披露した。

「ああいうことに対して、すごく気を使っていた部分があります。でも、自分のゴールパフォーマンスは弓矢ですし、それはサンフレッチェとか関係なく、(12月19日生まれの)射手座ということでやりました(笑)」

 コンディション、自身、さらにゴールパフォーマンスを取り戻した李。「昨シーズンも、サポーターの期待に応えたい、応えたいと思っていたのに、なかなか応えられませんでした。この試合を機に、しっかりと応えていけるようにしたい」と、言葉に力を込めた。

(取材・文 河合拓)

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