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初のW杯予選に闘志を燃やす武藤「ゴールでアピールし、勝利に貢献したい」

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 マインツ移籍が決まっているFW武藤嘉紀(F東京)が国内組として臨む最後の代表戦を前に「ゴールで日本の勝利に貢献したい」と意気込んだ。

「ゴールやアシストという目に見る結果は一番のアピールになるが、それで日本を勝利に導くということを心掛けてやりたい」

 代表での得点にこだわる背景には、Jリーグでしっかりと継続した活躍を残しているという自負がある。

 武藤は7日の15節松本山雅戦でPKによる得点を決め、早くも今季10得点目をマーク。13得点した昨季に続いて2年連続の二ケタ得点を記録した。プロデビューから2年連続で二ケタ得点を達成したのは94年から95年にかけて記録した城彰二(当時市原)以来20年ぶりで、Jリーグ史上2人目の快挙だった。

 ただ、日本代表ではまだ得点が少なく、11試合で1ゴール。ハリルジャパンのレギュラーを獲るのにはやや物足りない数字と考えている。「代表では1得点しか取っていないので、ここでしっかり取りたいし、日本の勝利に貢献したい」と言葉に力を込める。

 思いの先にあるのは「W杯には出たいという気持ちがある」ということだ。初めて見たW杯の記憶は98年フランス大会。家族で日本対アルゼンチン戦を見た。「日本がアルゼンチンに負けた試合を見たのは覚えている」という。

 ロシアW杯でに出られれば25歳。選手として最も良い状態で臨めるタイミングになる。そのためにはまずW杯予選で勝っていかなければいけない。予選で勝利に貢献することで成長しながら、本戦に向かいたいという気持ちが強い。

 日本時間9日午前11時にグループリーグ初戦のスイス戦を迎えるなでしこジャパンからも刺激を受けている武藤。「女子はすごく良いチーム。必ず勝利できると信じているし、応援したい」と海の向こうのなでしこたちにエールを送っていた。

(取材・文 矢内由美子)

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