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予想外のシュートによる失点を悔やむG大阪GK東口「読んでしまった結果」

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[6.23 J1第1ステージ第13節 柏 1-0 G大阪 柏]

 ガンバ大阪は23日に行われた柏レイソル戦を0-1で落とし、3位に浮上することはできなかった。前半10分の失点を悔やむのは、GK東口順昭だ。シュートを放った柏のDFエドゥアルド自身が、「折り返しのつもりだった」と明かした一撃は、狙いを読んでいたGK東口に当たってゴールへ入った。

 打った本人が「ミス」と認める偶然のシュートを止めるのは、限りなく難しい。それでも東口は「角度的にシュートは来ないという判断をしてしまった。読んでしまった結果、可能性の薄いところを行かれたのですが…ミスですね。あれを直接決められたら絶対にダメなので。あそこは絶対に反省しないといけない部分です」と反省し、「GKとしては先に動いたら絶対にダメなので。早い時間帯のファーストプレーで失点してしまった」と悔しがった。

 G大阪の守備が崩される場面はほとんどなかっただけに、この場面が悔やまれる。「相手に引かれるきっかけをつくってしまったので。試合を難しくしました」と、守護神は反省しきりだった。

 失点をしても点を取り返せばいいのだが、第8節以降でG大阪が複数ゴールを挙げたのは第10節の鹿島戦(2-0)のみ。MF遠藤保仁が「決めきれない部分がある。さらに厚みを増して一時期の迫力を取り戻せるように、精度を上げて行きながらやっていきたい。良い守備からの攻撃もできていると思う。シュートの精度、ラストパスの精度をもう少し上げたい」と話すように、決定機を生かしきれなかった。

 それでも百戦錬磨のMFは、動じない。試合内容には手応えがあるようで、「後ろもしっかりと粘りながらやっていますし、年間を通したら点が取れない時期もあります。逆に失点が多い時期もあるので。点が取れないときは、後ろにしっかり手助けしてもらえればいいですし、逆のパターンもそう。チームとして自信を失うことがないように、勝ち切れないゲームが続いて、久しぶりに負けましたが、次の試合に良い状態で臨めるようにしたいと思います」と、27日の山形戦に切り替える。

 GK東口も、遠藤に同調する。「(点が取れないのは)疲れなのか何か分からないけれど、ちょっとしたきっかけで変わると思います。しっかりと後ろが守らないと。苦しい時期は、シーズンの中で絶対にあるので、もう一回、気を引き締めてやっていきたいです」と、次節の完封を誓った。

(取材・文 河合拓)

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