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[ユニバ]浦和DF槙野“公認スタイル”で金メダルへ、GK福島主将が意気込む

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 日本代表DF直伝のスタイルで世界一へ。浦和レッズの来季加入が内定しているユニバーシアード日本代表GK福島春樹(専修大4年=静岡学園高)はDF槙野智章(浦和)から“公認”を受けたという、左右で色違いのスパイクを履くスタイルで世界大会へ臨む。

 今年1月29日に早くも来季の浦和加入が発表された福島。今シーズンは専修大の公式戦前日以外は、第3GKとして浦和の練習に参加する毎日を送ってきた。GK西川周作をはじめとする浦和の選手たちからは、日々多くのことを教わっているという。

 そんななか、槙野が行っている左右で色違いのスパイクを履くスタイルをユニバで「やっていいですか?」と本人に直接相談。日本代表DFからは二つ返事で「おぅ、やれよ!」と快諾されたという。福島は「もちろんプレーで目立つのが一番ですが……。」と前置きした上で「色々な部分で目立ったらな」とニヤリ。J1第1ステージを優勝した浦和の勢いを、ユニバへつなげるつもりだ。

 浦和がJ1第1ステージ優勝を遂げた6月20日の神戸戦(1-1)は、テレビで観戦していたという。数的不利になりながらも、逃げ切ってのドローで優勝は決まった。大学生GKは「一人退場しても、大きく崩れずに守りきれるというのは、本当にチームの状態がいいんだなと思う。日々一緒にやっている選手たちが、あそこにいるんだと思うと、本当にすごいこと」と話す。

 しかし、その一方で“浦和の一員”としては「自分も出れる権利があるなかで、メンバーに食い込めなかったのは悔しいし、これからもっともっとやっていかなければいけない。自分に足りないものは練習でたくさん出てくる。(西川)周作さんだったり、大谷(幸輝)くんだったり、まだまだ敵わないので、もっともっと練習が必要」と悔しさものぞかせた。

 ユニバーシアード日本代表では、立ち上げ当初からキャプテンとしてチームを引っ張ってきた。目標はただ一つ、金メダルの獲得だ。福島は「立ち上げ当初からユニバで金メダルを持って帰るとみんなで強く言い続けてきた。その部分で僕がチームをまとめていけたらと思う」という。

 本大会では決勝以外は延長戦が行われずにPK戦へ突入する。守護神にかかる期待は大きい。「僕自身、PKに苦手意識はない。PK戦になれば勝てるくらいの意識を常にもって、強気でプレーしたい」と力を込めた。

[写真]左右色違いのスパイクを履いたGK福島

(取材・文 片岡涼)

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