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緊張MAXの抽選会、柏・武富が宣言通りの神戸を引き当てる

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 ナビスコ杯の抽選会が29日に行われ、決勝トーナメントの組み合わせが決定した。柏レイソルは準々決勝でヴィッセル神戸と対戦することが決まった。

 今年から抽選会の模様が生配信されるようになり、決勝トーナメントに勝ち進んだ8チームの代表選手たちが抽選会に参加した。抽選前のインタビュー。選手それぞれに司会者が意気込みなどを聞いて抽選会を盛り上げた。

 MF武富孝介に順番が回ってくると、モニターには目が点になった武富の表情が映し出された。「人見知り傾向が強いので……」。声を上ずらせながら話す姿に、横にいた鹿島MF柴崎岳も苦笑い。スタジオ内は和やかな笑いに包まれた。

 ただ抽選直前、武富は緊張とは真逆の行動に出た。会場の使用条件の都合上、神戸が先に抽選くじ3番を引いていた。「4番を狙います」。そう話して引いた番号は「4」。宣言通りの結果に会場も歓声に包まれた。

 希望したのにはもちろん訳がある。今季より神戸を率いるネルシーニョ監督は、昨季まで柏を指揮していた。「キャプテン(大谷)からも神戸を引いてこいと言われていた」と明かした武富。「ここ何年かチームとしてタイトルが獲れているので、今年も獲りたいと思います」と気合を入れた。

 しかし神戸としても簡単に負ける訳にはいかない。抽選会に参加したDF安田理大は「監督からは言われていないが、スタッフからは柏がいいなと言われていた」と柏との因縁を強調。「今のリーグの順位的にも神戸と当たりたいなと思っていたチームは多いと思う。だからこそギャフンと言わせたいというのもある。とにかくチャレンジャー精神を忘れず、自分たちから仕掛けていくサッカーをしてクラブ史上初のタイトルを獲りたい」と意気込んだ。

 準々決勝第1戦は9月2日に日立柏サッカー場、第2戦は同6日にノエビアスタジアム神戸で行う。


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