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交代直後に値千金の同点弾、広島FW浅野「自分でもシビれました」

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[7.19 第2ステージ第3節 浦和 1-2 広島 埼玉]

 背番号29が明らかに試合の流れを変えた。後半20分からピッチに送り込まれたサンフレッチェ広島FW浅野拓磨は、自慢のスピードを活かして浦和守備網を混乱に陥れた。

 0-1と浦和に先行された試合をベンチから見守っていた浅野は、「チームが負けていたので、自分がピッチに入ったら点を取って逆転するんだという思いを持っていました」。そして、森保一監督から「特長をしっかり生かしてゴールを取って来い」と送り出されると、2分後に大仕事をやってのける。

 MFドウグラスがボールを運ぶと、左サイドにはMF柏好文、そして中央には浅野が走り込む。浅野は中央から左サイドへのダイアゴナルランでボールを呼び込むと、落ち着いて左足でゴールに流し込んで同点ゴールを記録した。

「いい抜け出しから、ドウグラスからも良いボールが出てきました。ゴールを取るつもりでピッチに入りましたが、それが早い時間帯で取れたので、自分でもシビれましたし、チームにも勢いがついたと思います」

 そして、後半39分には中央突破を狙った浅野のドリブルは止められはしたものの、こぼれ球をMF青山敏弘が鮮やかにねじ込んで逆転勝利に貢献した。「あの場面も自分がシュートとでしっかり終われれば良かったですけど、結果的に青山選手が決めてくれたので良かったです」と笑顔を見せた。

 この試合は日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督が視察。浅野は8月に行われる東アジア杯の予備登録メンバー50人の中に入っていることもあり、「代表は視野に入れている」と代表入りを目指すと力強く語ると、「上位決戦で結果を残せたことは自信になるし、これからも結果を残し続けて、どんどん自信をつけていきたい」と胸を張って答えた。


(取材・文 折戸岳彦)
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