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2戦連続完封勝利に貢献した柏DF鈴木、川崎Fの布陣変更にも「落ち着いてできた」

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[7.19 J1第2ステージ第3節 柏1-0川崎F 柏]

 今季初の2連勝、FW工藤壮人のクラブJ1通算最多得点新記録、そして2試合連続無失点を飾った柏レイソル川崎フロンターレ戦のキックオフの笛が鳴ると、相手は自分たちと同じ4-3-3を敷いてきた。「(試合に)入ってみて」(鈴木)の対応になったというが、攻めてはFW工藤壮人が先制点を奪い、守ってはチャンスを許しながらも無失点で終えた。

 後半に入ると3-4-3に変更した川崎Fに押し込まれる時間が多くなり、実際、MF中村憲剛は「レイソルは混乱してた」と感じていたという。それでも「サイドのところで数的優位つくられると思ったので、うちも中盤5枚のところでスライドして。(後半)10分くらいから落ち着いてできた」と鈴木は臨機応変な戦いぶりを振り返った。

 川崎Fの最前線には、2年連続で得点王に輝いているFW大久保嘉人がいたが、「ゴールから遠ざける」「飛び込みすぎない」ことを鈴木は意識しながら対峙していたという。決定的なチャンスを与えてしまう場面もあったが、最後尾でGK桐畑和繁が立ちはだかった。「いい集中が続いている」。前節・横浜FM戦(○1-0)に続いてリードした後は耐える時間が長くなるも、「向こうも(パスを)回すチームだし、僕たちの紅白戦もどちらのチームも回すチームなので、回されているけど大丈夫という部分を持ちながら」試合を進めていたと桐畑はいう。今季初先発の前節から、2試合連続完封に大きく貢献している守護神は「いい緊張感でゼロを続けられるなら、後何十試合でもゼロを続けたい」と無失点試合の更新に意欲を見せた。

「欲を言えば、ボールを奪った後にサポートを速くして自分たちのボールを長くできれば、2点、3点取れる」。無失点に充実の表情を見せながらも、鈴木は試合運びへの課題を挙げていた。

(取材・文 奥山典幸)

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