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10戦ぶり無得点に終わった川崎F…FW大久保「真ん中が崩れてない」

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[7.19 J1第2ステージ第3節 柏1-0川崎F 柏]

 またしても柏レイソルを攻略できなかった。

 第1ステージを挟んで、5試合負けなし(4勝1分)と好調の川崎フロンターレは、11年から4連敗中の日立柏サッカー場での柏戦に臨んだ。立ち上がり、最初の決定機をつかんだのは川崎Fだった。開始5分、MF中村憲剛のスルーパスにFW大久保嘉人が反応。柏DFのスライディングにあい大久保はシュートまで至らなかったが、オーバーラップしていたDFエウシーニョがこぼれ球をつめる。しかし柏DFに当たったシュートはクロスバーをかすめてゴールラインを割った。

 前半15分にFW工藤壮人に先制を許すも、シュートとチャンスの数で柏を上回りながら最初の45分を終えると、「相手に対応するのではなく、自分たちの時間を増やす」(風間八宏監督)ために、4-3-3からより攻撃に比重を置いた3-4-3へとフォーメーションを変えて柏ゴールに迫った。「レイソルは混乱してた」(中村憲剛)が、後半立ち上がりの猛攻も実らず。「中を固めた」(鈴木大輔)柏を最後まで崩せず、第1ステージ第10節広島戦(●0-1)以来、10試合ぶりとなる無得点に終わった。

 大久保は「真ん中が崩れてない。ショートカウンターで行かないと。つないで崩して行くのは、34試合あって3点か4点しかない。全部それをやろうとしても無理」と不満を募らせる。この日、大久保が打ったシュートは3本。DF小宮山尊信の左クロスからの2本と、FKのこぼれ球に反応した1本だ。「(回ってきたボールは)センタリングのほうが多かった。そういう攻めをしたいんだったら、デカい選手を真ん中に置いたほうがいい」。自身の持ち味が出せない状況に、大久保は悔しさを滲ませていた。

(取材・文 奥山典幸)

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