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[MOM1417]甲府U-18DF佐藤開(3年)_チーム力引き上げた3年生DFの成長

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.26 日本クラブユース選手権(U-18)大会決勝T1回戦 神戸U-18 1-2 甲府U-18 宮城総合]

 初のベスト8進出を決めたヴァンフォーレ甲府U-18の小佐野一輝監督は「この大会でも成長していますし、プリンスリーグでも成長しているのがチームの力を引き上げてくれている。逞しさがついてきた」と語り、3年生CB佐藤開の成長を認めていた。

 この日、タレント揃う神戸U-18の攻撃に対して「サイドの選手速くて、FWの選手も強いし、ミドルは全部枠に入ってくる。距離を与えないことを意識していた」という佐藤は、できるだけ高いライン設定で対抗。前線の選手がよくボールを追ってパスコースが限定されていたこともあり、狙いを定めて守っていたDFは相手と入れ替わるようにインターセプトして前進するなど持ち味を発揮した。そして強さを見せつけたのは試合終盤だ。1点を追う神戸はクロス、ロングスローを次々と放り込んできていたが、佐藤は「先に跳んで相手よりも先に触ることを意識した」と我慢強く跳ね返し続ける。

 G大阪ユースのグループステージ初戦ではセカンドボールを拾われたことによってアディショナルタイムに2ゴールを献上していただけに、クリアするコースも意識しながらのプレー。相手のパワーある攻撃を力強さと泥臭い守りで封じていたDFは、「(特にセカンドボールが)不安でしたけれどボランチの(末木)裕也とか(西海)那音が良く拾ってくれた」とチームメートにも助けられて1点リードを守り切った。

 現在ともに5バックを組むDF森本裕来以やDF河野陸也、またGK中村将は昨年、レギュラーとしてクラブユース選手権の決勝トーナメントを戦っているが、佐藤は「去年は出ていないです。ベンチ外で応援していました」。同級生たちが主力として全国大会を戦う中、サポート役に回っていたが、その1年後、指揮官も認める成長を遂げて、同級生たちが戦っていたステージに立ち、初の8強進出の原動力となった。本人は「まだまだ。身体の強さだったり、球際の強さも磨いていかないと次はやられる。攻撃ができる、点も取れるDFになっていきたい」と成長へ貪欲。より成長を遂げて目標とする姿になる意気込みだ。


 準々決勝の対戦相手は横浜FMユース。「マリノスはプリンスリーグで負けているので、しっかり勝ってベスト4に行けるように頑張りたい」。逞しく成長を遂げてきたDFが強豪の前に立ちはだかり、仲間とともに再び歓喜の瞬間を迎える。

(取材・文 吉田太郎)
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