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[総理杯]筑波大はルーキーMF西澤が決勝点、10人の関西学院大は高知大に辛勝:2回戦第2試合

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 第39回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの2回戦が10日に行われた。第2試合の関西学院大(関西1)は退場者を出しながらも、PK戦の末にPK7-6で高知大(九州2)に勝利。筑波大(関東2)は2-2で迎えた延長後半に決勝点を奪うと、北陸大(北信越)に3-2で勝利した。

 関西学院大は数的不利に陥りながらも、辛くも初戦を突破した。試合は前半40分、関西学院大DF福冨孝也がこの日2枚目の警告を受けて退場。0-0で前半を折り返す。

 必死に攻め込む関西学院大だがゴールは遠い。来季のG大阪加入が内定しているFW呉屋大翔がフル出場で5本のシュートを放つも、ゴールネットは揺らせない。延長戦でも決着はつかずにPK戦を迎える。

 先攻・関西学院大は1人目の呉屋を皮切りに、6人目まで全員が成功。高知大も一人も外さない。関西学院大の7人目が決め、高知大のキッカーはC大阪U-18出身のFW勝田一秀。シュートは枠を外れてしまう。この瞬間、関西学院大の勝利が決定。10人で戦い抜いての勝利をつかんだ。

 アミノバイタルカップを制し、関東王者として大阪の地へ乗り込んだ明治大北海道教育大学岩見沢校(北海道)に1-0で勝利した。明治大はFW和泉竜司がベンチスタート。来季の大宮加入が内定しているMF山越康平は欠場した。前半32分、MF瀬川祐輔の突破から、PA右のMF富田光がシュートを決め、先制に成功。

 後半11分から途中出場した和泉は5本のシュートを狙う。相手の6本を大きく上回る16本のシュートを狙った明治大は追加点こそならなかったものの、1-0で勝利した。1回戦でPK戦の末にIPU・環太平洋大を撃破した岩教大だが、全国2勝目はならなかった。

 筑波大(関東2)は北陸大(北信越)と対戦した。2-2で迎えた延長後半にルーキーMF西澤健太が奪ったゴールが決勝点。3-2で勝利し、準々決勝へ駒を進めた。

 前半17分に筑波大が先制するも、同24分に北陸大が追いつくと、勢いそのままに同32分に逆転する。しかし1分後の前半33分に筑波大がMF北川柊斗のゴールで試合を振り出しに戻した。後半はスコアは動かず、10分ハーフの延長戦へ突入する。

 すると延長後半5分に決勝点が生まれた。FW中野誠也のシュートは阻まれるも、こぼれを拾った西澤がシュートを決めた。

 同じ1年生のチームメイト、DF鈴木大誠やMF鈴木徳真の名が目立つなか、他のルーキーの誰よりもリーグ開幕戦から出場を重ねている清水ユース出身MFが仕事を果たした。そのまま試合は終了。筑波大が3-2で勝利し、準々決勝へ進出している。

 3連覇を目指す流通経済大(関東3)は鹿屋体育大(九州2)に2-1で勝利した。前半22分に来季の柏入団が内定しているDF湯澤聖人がドリブル突破から先制点。同34分にはFW渡辺直輝が追加点を挙げる。後半25分にはPKを献上すると、これをMF松田天馬に決められたが、2-1で逃げ切った。

■2回戦・第1試合(8月10日)
[ヤンマースタジアム長居]
明治大(関東1) 1-0 北海道教育大学岩見沢校(北海道)
[明]富田光(32分=補・瀬川祐輔)

[ヤンマーフィールド長居]
鹿屋体育大(九州2) 1-2 流通経済大(関東3)
[鹿]松田天馬(70分)
[流]湯澤聖人(22分)、渡辺直輝(34分=補・西谷和希)

[J-GREEN堺メインフィールド]
筑波大(関東2) 3-2(延長) 北陸大(北信越)
[筑]若杉拓哉(17分=補・北川柊斗)、北川柊斗(33分=補・野口航)、西澤健太(105分)
[北]小畑賄人(24分)、佐藤仁人(32分=補・横山暁之)

[キンチョウスタジアム]
高知大(四国) 0-0(PK5-6) 関西学院大


●第39回総理大臣杯特集

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