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ミスから失点招くも…戦い方に「満足感は得ている」ネルシーニョ監督

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[8.12 J1第2ステージ第6節 柏2-0神戸 柏]

 リーグ3連敗となってしまったヴィッセル神戸だが、ネルシーニョ監督は「0-2で敗れてしまいましたが、ゲームプランを遂行してくれた姿勢と、出してくれたものには満足感は得ている」と試合後の会見で明かした。押し込む時間も長くつくり、シュートの数では柏の8本を上回る11本を記録したが、自陣でのパスミスを柏に確実にものにされ決勝点を献上した。「内容的には拮抗したゲームができたと思います。自陣で守って、奪って、カウンターというのは準備どおりできていましたが、ラストパスの精度を欠いたり、味方とのスピードが合わなくて決め切れなかった」。昨季まで5年半指揮を執り、多くの白星を挙げた日立柏サッカー場での悔しい敗戦となったが、ネルシーニョ監督は手応えも感じていた。

 5月10日の1stステージ第11節以来、12試合ぶりにスタメンに起用したMF石津大介については「スピード、積極性」を活かして「柏の左サイドを突く」ため、と起用した理由を説明。前半のキックオフ直後には、FWレアンドロとのワンツーで柏の左サイドを突破し、フリーでPAまで攻め入り、後半にはゴールポスト直撃のシュートを放つなどゴールは奪えなかったが存在感を示した。

 石津と対峙した柏の左サイドバックの輪湖直樹は「石津選手はすごく速かったですし、前半は(サイドを)突かれていたと思う」と振り返ると、「またナビスコで対戦するので、しっかり修正しなければいけない」と警戒し、9月2日、同6日に行われるナビスコ杯準々決勝での再戦へ、課題を口にした。

 石津と並んでチーム最多3本のシュートを放ったMF渡邉千真は、「準備したことや、やるべきことをしっかりと出したい」と次戦に向けて気持ちを切り替えていた。

(取材・文 奥山典幸)

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