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[Rookie League]元王者同士の熱戦、矢板中央vs前橋育英はドロー決着

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[9.5 Rookie League A Group第9節 矢板中央高 1-1 前橋育英高 時之栖裾野G]

 関東・静岡の強豪校が優勝を争うU-16大会、「2015 Rookie League」A Groupは5日、最終節を行い、4位の矢板中央高(栃木)と6位・前橋育英高(群馬)との一戦は1-1で引き分けた。

 11年からRookie League3連覇を果たしている前橋育英と、昨年、同勝ち点ながらも前橋育英を得失点差で上回り、初優勝を果たしている矢板中央との注目カード。CB深沢優太ら最終ラインからボールを繋いで攻撃を組み立てる前橋育英に対し、矢板中央も守備力の高さ光るMF松井蓮之やMF稲見哲行からサイドへボールを動かし、MF江口隼人の仕掛けなどからシュートシーンをつくり出そうとする。

 その矢板中央は30分、松井の1タッチパスからFW高橋利空が先制ゴール。対する前橋育英はMF大谷秀斗のクロスやMF田部井悠の右足シュートなどで反撃するが、矢板中央は左SB西田有佑の好カバーリングなど1-0のまま前半を終える。

 後半、前橋育英は前半の4本からシュート数を11へ伸ばして矢板中央ゴールをこじ開けようとした。FW五十嵐理人が一人でシュート5本を放つなど攻めたものの、決定力に欠き、また高島祐樹劔持寛人の両CB中心に必死に跳ね返す矢板中央ゴールをこじ開けられなかった。それでも前橋育英は後半42分、MF塩澤隼人がヘディングシュートを決めて同点。勝ち越すことはできなかったが、1-1の引き分けに持ち込んだ。

 前橋育英のMF田部井涼は「今後の目標は選手権のメンバーに入って、去年成し遂げられなかった優勝をするだけです」と次の目標を掲げ、「(目標を達成するためには)練習から質を上げていかないとダメなので、パスとコントロールひとつにしてもしっかり置いてどっちの足に欲しいかしっかり要求できるか。そういう細かいところからやっていきたいです」と誓った。

 一方、矢板中央の松井は「ルーキー前はコーチにいろいろ怒られたりして一体感がなかったんですけど、試合をするにつれて一体感が出てきて、自分たちで何をするべきかとか行動がコーチに言われる前に試合でも出て、最後の方はいっぱい勝てたので、それは良かったと思います」。連覇を果たすことはできなかったが、「Rookie League」を通してチームとしての一体感、自主性が高まった手ごたえを口にしていた。

(取材・文 吉田太郎)
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