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古巣戦ではMF中後を警戒、長崎MF梶川は5戦ぶり白星に安堵

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[9.20 J2第32節 東京V0-1長崎 味フィ西]

 古巣戦で手にした5戦ぶりの白星に安堵の表情を浮かべた。V・ファーレン長崎のMF梶川諒太は東京V戦で先発フル出場。3-4-2-1システムのシャドーへ入ると、相手の背後のスペースを突いては、積極的にシュートを打つなど1-0での勝利に貢献した。

 関西学院大から2012年に東京Vへ入団した梶川。その後、湘南ベルマーレへ移籍すると、今季は期限付き移籍で長崎でプレーしている。この日はプロとしてのスタートを切った古巣との対戦。3月29日にホームで戦った第4節・東京V戦は1-1のドローに終わり、思うようなプレーができなかったことから、この日はより一層「サポーターへ成長した姿をみせたい」と気持ちが入っていたという。

 0-0で迎えた前半44分には左サイドへ仕掛けたMF古部健太の折り返しを受けて、シュートモーションへ入った。しかし、「相手を一枚かわしていけるかなと思ったんですけど、身体を張ってやられました」。これは背後からDF田村直也にカットされた。

 後半2分にはMF李栄直のマイナス気味の折り返しから、PA右で右足シュートを放つもGK正面。この日は1点が遠く。幾度か決定機を迎えたものの今季5点目はお預けとなった。

 試合を振り返った梶川は「最後まで集中を切らさなかったですし、最後のシュートブロックのところで誰かが絶対にボールへいっていた。今日の試合は最後までやらせないという長崎のいいところが出せたので良かった」とコメント。まずはチームの勝利を喜んだ。

 この日の試合は古巣戦ということもあり、特に警戒していたのがMF中後雅喜だったという。「中後さんは一緒にやっていても上手いし、ずっと見本にしていた選手。コントロールやパスにしても全てにおいての質が高いので、そこにやられたくなかった」という通りだ。だからこそ、試合前にはチームメイトへ中後のところには「激しくいってくれ」と頼んでいたと明かす。

 実際にピッチで中後と対峙した梶川は「やっぱりゲームの作り方が上手いなと思いました。でもそんななかでも勝つことができて良かった」と5戦ぶりの勝利に安堵の表情を浮かべながらも、「もっと決定機をものにできないと、これではまだまだ物足りないですね」と貪欲に話していた。

(取材・文 片岡涼)

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