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悔しさ滲ませるJ-22DF岩波「言い訳のできない負け」

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[9.23 J3第30節 町田 1-0 J-22 町田]

 出番が訪れたのは後半開始からだった。後半からシステムを変更したJリーグU-22選抜の3バックの中央に入ったDF岩波拓也(神戸)は、0-1の完封負けを喫した試合後、「本当に言い訳のできない負けだった」と悔しさを滲ませた。

 スコアレスで迎えた後半もゴールが生まれずに試合が進んでいくと、徐々に町田にサイド攻撃からリズムを作られてしまう。すると後半22分には、右サイドから上げられたクロスでフリーになったFW戸島章に決定的なヘディングシュートを放たれてしまう。強く叩き付けられたボールが枠上に外れたことで難を逃れたが、あまりにも簡単にシュートまで持ち込まれてしまった。

 8月の京都合宿で対戦したJ2京都との一戦では、クロスの流れから2失点を喫している。岩波は「クロスへの対応は前回の京都合宿でも課題となっていた部分でした。選手それぞれが各チームで守り方が違うので、そこのすり合わせがまだできていない」と話すと、今回は3バックでの対応だったこともあり「CBが3人いたので、もう少し役割分担ができていればクロスにも対応できていたと思う」と課題を挙げている。

 しかし、後半27分にCKから戸島にヘディングでねじ込まれて決勝点を奪われた。この際、またもや戸島はフリーになっており、「セットプレーはチーム全体で練習していたので、集中力が少し足りなかった。あの1本で試合が決まるのはもったいないし、アジアの戦いでもそれは同じことが言えます」と唇を噛んだ。“まずは守備から入る”手倉森ジャパンにおいて、クロスとセットプレーへの対応は修正すべきポイントになる。

「まだまだ自分たちの力は足りないと分かったし、本当に言い訳のできない負けだった。シュート数も少なかったし、もっともっと改善していかないといけない」。京都戦で課題となったクロスへの対応は、修正されたとは言い難い。来年1月のリオ五輪最終予選までの少ない時間の中で、敗戦を糧にチームとして成長していく必要があるだろう。

(取材・文 折戸岳彦)
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