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[MOM1497]東海大高輪台MF野村浩輔(3年)_延長戦で鮮やかに決めた「なかなか決めれない」ようなシュート

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.20 全国高校選手権東京都Bブロック予選2回戦 実践学園高 2-2(PK1-4)東海大高輪台高 駒沢補助]

 東海大高輪台高は延長前半8分、10番を背負うエースMF野村浩輔が鮮やかな一撃を実践学園高ゴールへ突き刺した。右サイドでボールを受けた野村はマークするDFと対峙したまま中央へボールを運ぶ。ここで交代出場のMFは武市健太が右サイドのスペースへスプリント。一瞬、武市の動きを目で追い、パスを出す仕草を見せた野村だが、次の瞬間には丁寧なタッチでもうひとつ中へボールを運んで左足を振り抜いた。川島純一監督も「仕事をしましたよね、エースを残しておいて良かった」と讃えた一撃。これが貴重な勝ち越し弾となった。

 相手DFが武市へのパスに対応しようとしたわずかな隙を逃さなかった。「(パスを)出そうと思ったら、感覚的に相手の足が出そうだったので中へ入って打ちました。ああいうシュートなかなか決めれないんですけど、最近。こういう大一番で決められたのは良かった。本当は右利きなんで左サイドからを意識しているんですけど。なかなか右足でも出せないシュートが左足で出せた」。なかなか撃ちこむことができないようなシュートをこの状況で、それも利き足と逆側の左足で決めたことを喜んだ。

 決めた直後は「頭の中で喜びが爆発していたと思うんですけど、嬉しすぎて」というような歓喜。勝負を決めるような一撃を決めた野村は応援席の仲間たちの下へ向かおうとしたが、チームメートから制止されて試合に戻った。「仲間のところへ行こうと思ったんですけど、『終わってない』と言われて。その後、1点取られたし『終わってなかった』と思いました」と反省する。それでもPK戦で2人目のキッカーとしてシュートを沈めた野村は、勝利が決まると、PK戦で1本を止めたGK関根康大の下へ駆け寄り、得点場面の分も喜びを爆発させていた。

 この日、自身を除くと中盤から前の先発5人は全て2年生。交代で3年生が出場してくる中で、テクニカルな崩しやミドル弾を見せた野村は自分の力、役割を冷静に分析していた。「(東海大高輪台は)2年生にテクニックある選手が多い。3年生は途中から出た選手が多いんですけど、スピードがあったり、フィジカルがあったりとか。僕は両方スペシャルじゃないと思うんですけど、両方ちょっとずつあるタイプの選手だと思うので、3年生とも合わせられるし、2年生とも合わせられる。両方バランスよくもっていければいいと思っています」。飛び抜けた武器はなくてもチームの中心として2年生、3年生の良さを引き出して勝利に貢献する。強敵・成立学園高と戦う準々決勝でも自分の役割を全うしながら、試合を決めるような一撃を相手ゴールに見舞う。

(取材・文 吉田太郎)
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