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[MOM1562]富山東FW市田将道(3年)_指揮官が絶大な信頼寄せるエースが1G1A

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 全国高校選手権富山県予選準決勝 富山東高 2-0 富山中部高 富山県総合運動公園]

 安井孝志監督が「うちにはアイツしかいない」と信頼を寄せる絶対的なエース、FW市田将道(3年)が1ゴール1アシストの活躍を見せて、富山東高を2年ぶりの決勝に導いた。

 「入りが良くなかった」と市田が振り返ったようにこの日、低調なスタートを切った富山東の流れを変えたのは彼が21分に見せたプレーだった。DF武隈雄亮が自陣でボールを奪った瞬間に、「キャプテンがボールを奪って前を向いた時に、相手DF裏のスペースが見えた。あそこで受ければ、DFをかわして決められるなって」と左サイドでパスを要求。ボールを持ってからはスピードに乗ったドリブルで一気にPAまで持ちこむと、冷静にGKの動きを見極め、シュートを叩き込んだ。続く32分には、「3本に1本はセットプレーを決めようと話していた」と狙い通り、正確なキックで、左CKからFW佐野歩夢のゴールをお膳立てし、試合を決定づけた。

 後半は相手に攻められる場面が目についたものの、市田としては想定の範囲内。目標はあくまで、決勝戦に勝って選手権の舞台に立つこと。「決勝まで中3日しかない。あまり気負いすぎてギアを上げてしまうと、疲労が溜まってしまう。2点差があったので、疲れない程度に交代選手に頑張ってもらい、ゆっくりプレーしていた。うちは選手層が厚いチームではないので、フレッシュな状態で決勝に挑める準備をした」と後半20分以降は自らの判断で、ピッチに残る主力に指示を与え、体力を残しながら逃げ切りを図った。

 得点シーンのようにスピードに乗ったドリブルが彼の十八番だが、パスで周囲を活かすこともできる万能型。頂点に立った県1部リーグでは、無敗だった後期で毎試合のように得点を奪う活躍を見せた。「彼はサッカー小僧。ドリブルしたり、リフティングしたり四六時中、ボールを触っている。入学してから身長は伸びていないけど、プレーは伸びていて、賢くなっている。戦術理解度が一番高く、僕とサッカー感が似ているんです。アイツに指示を伝えれば、ピッチに伝わる」と安井監督の評価も絶大。「もっとできると期待している」と指揮官が続けたように、この日は実力の片鱗を見せただけに過ぎず、決勝戦での更なる活躍に期待がかかる。

「1年生や2年生の頃とはまったく想いが違う。富山一との決勝戦で負けた2年前も試合に出させてもらったけど、中心選手は3年生。あの時の僕は使ってもらっていた側だったけど、今年は3年生で僕らが引っ張る立場。下級生に良い姿を見せなきゃっていう気持ちが強くなった。また、昨年はベスト8で2回も負けて先輩に迷惑をかけたので、今回は絶対に優勝したい」と口にするように、決勝戦に向けて市田の意気込みは十分。再び、チームを勝利に導く活躍を見せることができるか期待したい。

(取材・文 森田将義)
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