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[CL]ウィリアンが不振続くチェルシーを救うFK弾…苦しみながらも競り勝ち公式戦5戦ぶり白星

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[11.4 欧州CLグループリーグ第4節 チェルシー2-1ディナモ・キエフ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は4日、グループリーグ第4節2日目を各地で行った。G組のチェルシー(イングランド)はホームでディナモ・キエフ(ウクライナ)と対戦し、2-1で勝利した。第5節は11月24日に行われる。

 不振から抜け出せないチェルシーは、ジョゼ・モウリーニョ監督の解任報道が絶えず、この試合とプレミアリーグ第12節ストーク・シティ戦の結果次第で進退が決まると言われている。また、ストーク戦はスタジアム入場禁止となっているため、モウリーニョ監督が指揮する最後の試合となる可能性もある。「絶対に負けられない」戦いと位置づけたモウリーニョ監督は、MFエデン・アザールを先発から外し、怪我から復帰したばかりのFWペドロ・ロドリゲスをベンチメンバーに含めている。

 積極的な入りを見せたチェルシーは前半8分、MFセスク・ファブレガスからリターンを受けたDFセサル・アスピリクエタの右クロスをMFオスカルが右足ボレーもGK正面。セスクがピッチを走り回り、ボールを受けて攻撃のリズムを作った。

 するとチェルシーはラッキーな形で先制に成功する。前半34分、右サイドでパスを受けたMFウィリアンが縦に仕掛けて上げたクロスからDFアレクサンダル・ドラゴビッチのオウンゴールを誘い、先制点。同アディショナルタイムには、MFネマニャ・マティッチが高い位置でボールを奪い、セスクのスルーパスからFWジエゴ・コスタがドリブルでPA内に侵入し、相手に倒されたかに見えたがホイッスルはならなかった。

 チェルシーは後半開始からD・キエフの反撃を受けて守備の時間帯が続いた。それでもこれを耐え凌ぎ、徐々に流れを引き戻す。同15分、ウィリアンのFKをDFクル・ズマが左足で合わせたが、わずかに枠を捉え切れない。同20分には、ショートカウンターからセクスが落としたボールをオスカルがPA左から左足で狙うもGKオレクサンドゥル・ショフコフスキーに弾き出されてしまう。

 なかなかチェルシーが追加点を奪えないでいると、D・キエフがセットプレーから立て続けにチャンスを迎える。後半29分、右CKからニアでDFドマゴイ・ビダがフリックしたボールにモラエスが飛び込む。これはわずかに合わなかったが、同33分、FWアンドリー・ヤルモレンコの右CKからドラゴビッチが右足で押し込み、1-1。オウンゴールの屈辱を晴らす一撃で試合を振り出しに戻した。

 同点に追いつかれたチェルシーは直後にペドロとアザールを投入し、勝ち越しを狙いにいく。後半38分、ゴール正面やや左でFKを獲得。これをウィリアンが蹴ると、壁を越えてゴール左に突き刺さり、土壇場で勝ち越しに成功する。同45分にはウィリアンに代えてDFガリー・ケーヒルを入れ、2-1で逃げ切ったチェルシーが公式戦5試合ぶりの白星。グループ2位に浮上した。

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