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リーグ最小19失点でVの早稲田大、金沢主将「あれだけFWが守備するチームはない」

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[11.15 関東大学リーグ第22節 法政大1-2早稲田大 西が丘]

 19年ぶりに関東王者となった早稲田大の強みは、何よりも守備にあった。22試合を終えてリーグ最小の19失点。総得点は27点と12チーム中、下から4番目の数字だが、それを凌駕する守備力で頂点を勝ち取った。

 今季は開幕戦こそ白星でスタートしたものの、その後は6戦勝ちなし(3分3敗)で第6節、第7節の終了時には最下位に転落。それでも第8節の慶應義塾大戦(1-0)で7戦ぶりの勝利を手にすると、一気に7連勝して首位の座に立った。第15節の神奈川大戦(1-2)で8戦ぶりの黒星を喫して、3位へ後退するも、ラスト7試合は5勝2分と負けなし。最後の4節で首位の座を守り続けると優勝を果たした。

 主将のDF金沢拓真(4年=横浜FMユース)は「あれだけFWが守備するチームはないですよ」と言う。「FWからSHから、必死にボールを追ってくれて感謝しています。ある意味、あれだけ守備をしていれば点を取れなくても仕方ないなとも思いますし」と語るとおりだ。

 FW宮本拓弥(4年=流通経済大柏高)とFW山内寛史(3年=國學院久我山高)の2トップや、MF田中太郎(4年=藤枝東高)、MF秋山陽介(2年=流通経済大柏高)。この日は怪我で欠場したが、MF堀田稜(4年=浦和ユース)ら2列目の選手たちまでもが必死に守備をしている。果敢にプレスをかけ、球際で激しくボールを奪うと、素早いカウンターで相手ゴールを脅かし続けた。

 古賀聡監督は「後ろの選手だけでなく、攻撃の選手であるSHやFWがボールを奪われたときに献身的に動けていること」がリーグ最小失点の秘訣と語り、改めて金沢主将を「集中力を切らすことなく、指示を出し続けていた」と労った。

 関東制覇を遂げたが、試合後の早稲田大の選手たちは「これがスタート」「これがきっかけ」と口々に話した。古賀監督は「前回優勝したときは、翌年に降格し、その後は8シーズン1部へ上がれなかった」と表情を引き締めると、「ここをスタートにまずはインカレで2冠を達成したい。そのスタートになる“きっかけ”はつくれたかな」と言葉の意味を説明する。

 今のチームは「永続的に頂点に立つための土壌作り」の最中だとFW山内は言う。早稲田大は過去に二度、1933年から1936年、1955年から1958年と4連覇を遂げたことがあるが、1975から76年を最後に連覇を達成できてはいない。最後に頂点に立った1996年から19年のときが経ち、2015年の関東リーグを制覇した。ここから歴史を刻めるか。早稲田大ア式蹴球部の新たな挑戦が始まる。

(取材・文 片岡涼)
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