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[選手権予選]鵬翔との「伝統の一戦」を5-1快勝!日章学園が3連覇:宮崎

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[11.15 全国高校選手権宮崎県予選決勝 鵬翔高 1-5 日章学園高 KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場]

 第94回全国高校サッカー選手権宮崎県予選の決勝、鵬翔高日章学園高が11月15日、宮崎県総合運動公園KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場で行われ、日章学園がFW岩切拳心(2年)の2得点を含む5-1で勝利した。

 過去16回に渡って鵬翔、日章学園の2校だけが覇を唱えてきた「伝統の一戦」だが、決勝で顔を合わせるのは5年ぶり。開始早々の前半2分、日章学園のDF中武諒(2年)が、PAに侵入してきた鵬翔のMF盛田享佑(3年)を倒しPKを献上。これを盛田がゴール左に蹴り込み、今大会無失点を重ねてきた日章学園GK松井朝輝(3年)から、あっさりと先制した。

 その後しばらくは、DFラインからビルドアップしていく鵬翔に対し、ポゼッションサッカーが持ち味の日章学園ががっぷり組み合い膠着状態が続く。前半21分、ケガからの復帰後初の出場となった日章学園の主将、MF竹脇雄大(3年)がシュートを放つ。鵬翔GK平川凌(3年)が弾いて止めたが、MF河野魁人(3年)が押し込んで同点とした。

 そこから2年生エースが立て続けに仕事をする。31分にはMF當瀬司(3年)から受けた絶妙のスルーパスを決め、37分にも竹脇のシュートがバーに当たりはね返ったところを押し込む。日章学園の早稲田一男監督が、「失点で浮足出さずに崩して取れた。これで行けると思った」と振り返るように3-1とリードして前半を終えた。

 追う展開の鵬翔は前半途中から交替カードを切り、持ち前の粘り強さで劣勢を打破しようと試みる。何度か決定的なチャンスを作るが、守りの固い日章ゴールを割ることができない。逆に20分には日章学園MF當瀬に鮮やかなヘディングシュートを決められ、40分にはオウンゴールを喫するなど失点を重ね、全国制覇をとげた91回大会以来の選手権出場はならなかった。

 3大会連続、12回目の全国出場を果たした日章学園。早稲田監督は「全国を取る力はまだまだ。ポイントポイントを修正しながら、いい準備をしていきたい」と静かな意気込みを語った。

(取材・文 高浜確也)

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