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CS3戦連発も第1戦のミスを悔やむ今野「サッカーの怖さを感じた」

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[12.5 チャンピオンシップ決勝第2戦 広島1-1G大阪 Eスタ]

 チャンピオンシップ3戦連発よりも、一つのミスを悔いた。ガンバ大阪のMF今野泰幸は前半27分、MF遠藤保仁の右CKに右足ダイレクトボレーで合わせ、先制点。2戦合計3-3に追いつき、逆転優勝まであと1点と広島を追いつめたが、後半31分に失点し、万事休した。

 11月28日の準決勝・浦和戦、今月2日の決勝第1戦に続くチャンピオンシップ3戦連発となった今野。しかし、試合後、脳裏をよぎるのは第1戦の後半アディショナルタイムに犯した、あのワンプレーだった。

「一つのミスが勝敗を分ける。ちょっとしたことが最後に響いてくる。サッカーの怖さをすごい感じたチャンピオンシップだった」

 ホームでの第1戦。2-1とリードしながら後半アディショナルタイム1分に追いつかれると、試合終了間際の後半アディショナルタイム6分、今野が慌てて入れたスローインが相手にカットされ、その流れからMF柏好文に逆転ゴールを決められた。

「チームには本当に迷惑をかけた。あれがなければ、今日ももっと容易に戦えた」。自分自身のゴールで先制し、2試合合計3-3としたものの、アウェーゴール数で及ばず、さらにあと1点が必要な状況だった。後半は前がかりにならざるを得ず、広島のスピードスター、FW浅野拓磨の脅威にさらされ続けた。

「とにかく勝ちたかったし、アウェーで挽回して、優勝してやろうという気持ちだった。責任を感じている」。チャンピオンシップ3戦連発でも、チームがタイトルを獲得できなければ、何の意味も持たない。今野はただただ自らを責め続けた。

(取材・文 西山紘平)

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