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どうなる去就…J1昇格福岡の堅守支えた守護神中村航輔「集大成という意味では…」

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[12.6 J1昇格プレーオフ決勝 福岡1-1C大阪 ヤンマー]

 アビスパ福岡のJ1昇格の要因はやはり堅守だ。その堅守を支えているのは、今季、井原正巳監督とともに柏レイソルからやってきたGK中村航輔だった。7月18日の大宮戦でゴールマウスを守ると、以降はレギュラーとして試合に出続け、9月には月間MVPを獲得。最後の10試合は8完封と驚異の数字を残した。そして迎えたJ1昇格プレーオフ。準決勝で“お決まり”の完封劇を演じると、迎えた決勝戦でもビッグセーブを見せて、福岡をJ1昇格へと導いた。

 ただ、昇格を決めたことには喜びを表現した中村だが、「1点取られてしまったのでパフォーマンスには満足していない」と表情を引き締める。「集大成という意味では1-0だったかもしれない」。守護神はどこまでもどん欲だ。

 気になるのはやはり去就。柏からは期限付きでの加入となっており、来季は同じJ1の舞台で戦うこともあり、今季限りで福岡を離れる可能性がある。U-22日本代表GKは、「福岡の選手としてJ1に昇格できたことが良かった」と話したのみで、多くを語ろうとはしない。しかし、試合後のスタンドに「2016年は福岡からRIOへ!」と掲げられた横断幕は、中村の目にもしっかりと刻まれていたはず。背番号23の決断に注目が集まる。

(取材・文 児玉幸洋)
●2015 J1昇格プレーオフ

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