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[選手権]ユース取材ライター陣が推薦する「選手権注目の11傑」vol.4

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特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校選手権注目の11傑』」

 ゲキサカでは開幕が近づいてきている全国高校選手権の注目選手を大特集。「選手権注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター5氏に選手権注目の11選手を紹介してもらいます。第4回はJリーグ、年代別日本代表からユース、少年サッカー、自衛隊サッカーまで広く、深く取材活動を続ける平野貴也氏による11名です。

 平野貴也氏:「今季、試合を取材したチームを対象に、1チーム1人の原則で選出しました(過去の総体、選手権の予選・全国大会で紹介済みの選手は選外)。サッカーメディアの一員として、大会前には、様々な注目チーム、選手、ポイントを紹介させてもらっていますが、所詮は『大会前の段階』に過ぎません。大会中に新しい輝きを放つ選手の台頭にも期待しています」

以下、平野氏推薦の11名
GK平田周(國學院久我山高1年)
「ハイレベルなU-15を2チーム持つFC東京の育成組織出身。U-18昇格はならなかったが、1年生も即戦力と見なす國學院久我山で定位置を獲得。シュートストップに自信を持つ、注目の守護神だ」

DF生駒稀生(鹿児島城西高3年)
「2歳下の弟・仁とコンビを組む、180cmのCB。発育が遅咲きで、昔は長身の弟との比較にコンプレックスを抱いていたが、立派な守備の要に成長。統率力を生かし、兄弟の連係で相手を封じ込める」

DF原山海里(青森山田高3年)
「勝とうが負けようが、彼が試合会場を沸かすのは、間違いない。守備には課題もあるが、身体の柔軟性を生かした、飛距離、軌道、精度のいずれもハイレベルなロングスローは、一見の価値がある」

DF佐藤海徳(桐光学園高3年)
「鈴木勝大監督が『闘志を内に秘めているタイプ』と話すように派手さはないが、右足から繰り出す正確なクロスとプレースキックでチャンスを量産。強烈な3トップが目立つ桐光学園の密かな武器だ」

MF加藤潤(新潟明訓高3年)
「ダークホースとして注目される新潟明訓の心臓にして頭脳。U-16代表歴のある技巧派で、ボランチとして攻撃を組み立てるキーマン。攻撃時のリスクマネジメントの徹底ぶりも見事で貢献度が高い」

MF椎橋慧也(市立船橋高3年)
「攻守にシンプルなプレーを徹底できる、隙のなさが見事。リーダーシップも抜群だ。右足首の負傷で県予選は欠場気味となったが、その間にやるべきことを整理するなど意識も高い。頼れる主将」

MF鮎沢涼(都市大塩尻高3年)
「名字の読みは『あいざわ』。得意のドリブルで左サイドを鋭利に切り裂く。縦への突破からクロスを送り、FW代田亮がゴールを奪うのが都市大塩尻の得点パターンだ。ちなみに、FW鮎沢将は双子の兄」

MF橋本和征(東福岡高3年)
「両サイド攻撃を特徴とする『赤い彗星』の左翼を担う高速レフティー。初速、ドリブルでの縦への突破、強く当たられても崩れないバランス感覚には自信を持っており、クロスから好機を量産する」

MF横澤航平(前橋育英高3年)
「上背はないが、相手の守備網を切り裂くドリブルは力強い。『夏以降は自分らしさを見失ったけど、特徴を出さなければ意味がない』と吹っ切れたレフティーの視線の先にあるのは、ゴールだけだ」

FW小野寛之(尚志高3年)
「県予選決勝では足をつっている状況でもPK戦の5番手を引き受け、意地で成功させた。決めた瞬間に足を引きずり、歓喜の輪に入り損ねたが、苦しい時に頼れるエースであることを証明した」

FW森本ヒマン(矢板中央高3年)
「大きな体が大きく跳ねる。打点の高いヘッドが最大の武器。昨季までは『つなげていれば悪くないと思っていた』ためサブに甘んじたが、今季はターン、シュートとゴールへの積極性を強めている」

[写真]平野氏が推薦する前橋育英FW横澤

執筆者紹介:平野貴也
1979年生まれ。東京都出身。専修大卒業後、スポーツナビで編集記者。当初は1か月のアルバイト契約だったが、最終的には社員となり計6年半居座った。2008年に独立し、フリーライターとして育成年代のサッカーを中心に取材。ゲキサカでは、2012年から全国自衛隊サッカーのレポートも始めた。「熱い試合」以外は興味なし。
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